アメリカの労働事情のコラムから
読売新聞には,提携誌であるウォールストリートジャーナルの記事を紹介するコラムがあります。12日付けの読売のそのコラムでは,アメリカの労働事情について紹介されていました。
アメリカでは,現在5人に1人が失業しているそうです。技能労働者や頭脳労働者は景気回復に伴って就職状況も好転するが,腕に技もなく高学歴でもない者の就職はきびしいという趣旨のコラムでした。
これは日本にも当てはまります。日本では,公共事業の減少でもともと過剰な中小建築建設業の倒産が増加しています。そのため,建設現場で指示を受けて動く労働者が失職しその受け皿が必要になっています。
環境や健康医療介護分野に新しい雇用が生まれると言われていますが,これらがそんな労働者の受け皿になるのか疑問です。必要な労働者の資質と職種との乖離。もちろん,今後の職業訓練でそんな職種に対応できる人もいるのでしょうが,多くの人たちが対応できずに失業したままでいる可能性があります。
これから就職する若者は,学生でいる間に,腕に技を付けるか知識を付けるかして,新しい雇用に対応できるようにしていく必要があります。最近の学生は,就職冬の時代に入り,かなり一生懸命勉強している人が多いようで,心構えが数年前の学生とは違うと言う学校の先生もいます。がんばってくださいね。
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