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2010/05/31

宮崎県の種牛49頭未処分をめぐって

Koteieki 口蹄疫が広がる宮崎県で,特別処置で未処分としていた種牛49頭のうち2頭に口蹄疫の症状がでました。その前に,山田副農相は種牛の延命は「法令違反であり,ウイルスをまき散らすことは許されない」として,宮崎県に速やかな殺処分を求めていました。それに対して,宮崎県側も国の方針に従い,近日中に殺処分を行うと表明していました。
 この副農相の「法令違反」発言が,「法律だからでは、あまりに冷たい」とか「説得する言葉ではない」などの意見がネットを駆け巡っています。さらに「国の方針は,宮崎の畜産を壊滅させるためにやっていると言われてもしょうがない」とか「国の初動の悪さを棚に上げて」という意見や,また宮崎の畜産農家の苦渋や殺処分される牛の様子なども紹介されています。
 たしかに畜産農家の苦渋や殺処分される牛に対する気持ちはわかるものの,このような非常事態に対して,いたずらに情緒的な理由から反対したり,それを殺処分の反対理由にしたりというのは遠慮するべきだと思います。殺処分の法律自体は古く,誰が殺処分の責任を負うかなど,多数の牛を飼育している現在の畜産には合っていないという事もあるようですが,殺処分自体は疫学的に正しい方法で,情に流されず,速やかに対処するべきです。
 そんな事を考えていたら,5月29日,東京の全国肉牛事業協同組合と日本養豚協会,地元のみやざき養豚生産者協議会豚畜産農家から宮崎県に対して,40頭の種牛の早急な殺処分などを求める文書が提出されました。 周りの畜産農家は感染を危惧しているのです。

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