日本人は,2010年統計でも長寿世界一
WHOが発表した2010年度版世界保健統計によると,日本人の平均寿命が83歳で,また世界一になったようです。男女別では,女性が83歳で世界一,男性が79歳で世界第4位,とは言っても1位のサンマリノが81歳ですから,僅差といえるでしょう。
まあめでたい事ですが,自分が歳老いてくるにつけ,喜んでばかりもいられないと思うようになりました。
長生きで老人が多くなり,年金や医療費など,若い層にのしかかる負担が増大しています。老人は,これまで自分たちも負担してきたのだと主張するのでしょうが,寿命の延長に伴って若者が支える老人の数が確実に増えているのです。今の老人たちが若い頃支えてきた老人の数より,今の若者が支えなくてはならない老人の数が遥かに多いのです。
長寿国上位はヨーロッパの国々で,これらの国々の施策が参考になるかと思いきや,人口が桁違いに多い日本は,また別のアプローチが必要だったりします。
それにもう一つ,今の若い人達に独身者が増え,また晩婚化しています。これらの人達が老人になった時,自分達を支えてくれる若者の減少は半端ではなくなります。
子育てに関する社会的環境の問題もあるでしょうが,自分の我が儘で子どもを持ちたくないという気持ちが多少なりともあるのならば,自分達の老後にはねかえってくる事を肝に銘じるべきでしょう。
(写真は,2010年5月11日付,読売新聞より)
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