尖閣映像公開事件
尖閣映像流出事件。
流出を告白した40台の海上保安官の任意取り調べにより,いろいろな事がわかってきました。やはり,政府が秘密扱いにするまでは,映像は海保内で公開されていたようですね。
その映像の入手はその時点では悪い事では無かったと思いますが,それをYou Tubeに投稿した行為はとがめられるべきでしょう。合法的であっても,業務上入手した情報の一般への開示は,通常の会社員だって行ってはいけない事です。情報の内容の事はさておき,組織に属する情報を個人の判断で公開したというところに問題があり,特に公務員がそれを行うという事に危険性があります。
海上保安官による情報の公開には問題あると思いますが,映像の内容を国民に隠しておく事の是非はまた別の問題です。
今回の映像の流出によって,衝突の実態は国民の目に明らかになりました。しかしそれが日本にとっていい事なのかどうかはよくわかりません。政府は公式には認めていませんが,その映像開示をやめて欲しいというのが中国政府の要請によるという話があります。もしそうなら,要請通りの情報の開示中止を種に何らかのバータ取引が中国政府との間で出来たかもしれません(例えばレアアース輸出削減問題など)。ただ,民主主義国家として,映像を国民に公開するのが基本だとは思うんですがね。
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