ニュースが消える・・・

　昨日このブログに書いたように，一昨日，中国から帰ってきましたが，１週間半ほど中国に居て，普通に滞在する上では堅苦しさとか窮屈さとかはまったく感じませんでした。日本国内で旅行しているのと大して変わらない気分でした。
　しかし，中国に居るんだと感じた出来事がありました。中国滞在中に，ウィキリークスによるグーグルの中国からの撤退関係のニュースがあったのです。これは，グーグルへのサイバー攻撃が中国政府により企だてられたもので，共産党の政治局常務委員から指示されたものだという報道です。統括，思想・宣伝担当の李長春・政治局常務委員が，自分の名前をグーグルで検索したところ，自分に批判的な検索結果が表れたことがサイバー攻撃の直接の原因となっているというものでした。
　これが本当ならば，なんとまあ個人的な，小さな事が動機となって，大事に発展したものだと思いますが，ＮＨＫでもこのニュースを大きく取り上げました。これがそのまま，ＮＨＫ海外放送で流れたわけですが，中国のホテルでＮＨＫニュースを見ていたら，「グーグルが・・・」と言ったとたん，放送はプツンと途切れ，国内ニュースになってやっと回復しました。また，ノーベル平和賞関係のニュースもありましたが，やはり画面は消えました。
　うわさには聞いていましたが，自分が体験するとは思いませんでした。このグーグルのニュースは，ネットでは日本の新聞社や放送局のサイトで中国でも見ることができるので，あまり放送遮断の効果は無く，ただただ中国政府の暴挙が印象付けられるという事になってしまうのですがねえ・・・。
　ＮＨＫの画面が消えたのは，私が見ていた限りでは２回だけでしたが，アメリカのニュース局CNNは，もっと頻繁に消えていました・・・。