「代一元」のラーメン
昔子どもの頃,東京世田谷区の小田急線経堂駅の近くに住んでいました。その経堂の商店街の中に,「代一元」というラーメン屋さんがあり,その店でラーメンを食べるのが買い物に付いて行った時の楽しみの一つでした。
このラーメン屋さんはもう何年も前になくなってしまい,成長して横浜へ引っ越した私が経堂を訪れても,その味を楽しむ事ができなかったのです。
その後,同じ「代一元」という店を下北沢で見つけて,その店で子どもの頃の味を味わった事もありました。しかし下北沢の「代一元」も,もう何年か前になくなってしまいました。
そんな話を,小田急線で経堂の一つ新宿寄り,豪徳寺に住んでいる知人に話したところ,「代一元」ならば,豪徳寺の商店街にあるという話になりました。豪徳寺の「代一元」は知人が子どもの頃から存在するという話で,もう50年以上前からあるのではないかという事でした。
それで早速行ってみました。確かに味は経堂や下北沢の代一元と同じです。醤油ベースの澄んだあっさりスープ,やや縮れた細麺。細麺故に注文してから品物が届く迄がかなり早い・・・。
何の変哲も無いラーメンですが,何しろ子どもの頃からのラーメンの嗜好が経堂の代一元で形成されているために,私の嗜好にぴったりのラーメンでした。
ネットで調べてみると,「代一元」は代田橋に本店があり,現在都内に十数店舗「のれん分け」した店がある様です。豪徳寺,というより世田谷線の山下の名前をとって山下店という様ですが,ココの店は四人がけのテーブルがみっつ,カウンター席が十数席という規模で,比較的こじんまりとした店です。代表的な東京ラーメンの店として紹介されていました。
何の変哲も無い,奇をてらわないあっさりラーメンは,まさに私の好きなラーメンです。
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