学生運動の思い出
最近,国会前で原発運転反対の抗議行動が行われ,テレビのニュースなどでも報道されています。
私の世代では,社会運動というと学生運動がまず思い出されます。私の世代と言っても,実際にやっていたのは,私たちのお兄さんの世代であるわけで,私たちは大学生にもなっていなかったのですが,それでもニュースで報道され,また実際に見聞きしていました。
その当時の学生運動といえば,スピーカーで言っている事は意味が分からず,言葉さえも聞き取れず,言っている本人が自分に酔っているだけというのがありありと窺え,人に聞かせようという意図の無いのが明らかという演説でした。
当事者より下の世代で,一歩引いて見ていた私には,当時の学生運動の担い手は,かなり胡散臭い「学生運動の商売人」という感じがしたものでした。彼らの演説は,聞こうと思っても独特の調子で聞き取れず(まあ,人に聞かせようという意図がなかったのでしょうけど),無理して聞いても大した事は言っていない様な気もして,むしろ「芸」という感じしかしなかったのです。
そんな事を過去に見聞きしているおかげで,意見は賛成だとしても,現在でも「団体行動」というと何だか引いてしまうんですよね。私たちより上の世代がやっていた学生運動ですが,ある意味「功罪」の「罪」の方と言えるでしょう。
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