Twitterとブログ
長い文章が苦手なので,ブログではなくTwitterで意見を発信しているという知人が居ます。長い文章が苦手だという割には,Twitterの140文字制限も何のその,Tweetの終わりに「続く」を連発して,一つの主題で2〜4個も投稿する事もあります。
Twitterはミニブログなどと言って,ブログの一種だと思っている方も多いでしょう。ところが,決定的に違うところがあります。ブログはGoogleなどのポータルサイトでの検索で記事が引っかかってくるのに対して,Twitterでは引っかからないのです。以前,「ブログは読み捨てられる週刊誌ではなく,数年前の記事にまで検索で訪れる方がいるムックの様なもの」と書いた事がありますが,数年前の記事にも読者が居るのです。このブログにも,Googleのロボット,Googlebotが毎日の様に訪れ,何やら収集している様です。しかも,最新作だけでなく,かなり古い記事も見ているのです。
知人には,「ちゃんと意見を言うには,Twitterではなくブログの方がいいよ」と言っているのですが,なかなかブログを始めようとはしません。長文が嫌いならブログで140文字の記事を書けばいいのです。ツイッターに「・・・なう。」式の「現在何をやっているか」という記事ではなく,何かしっかり意見をいうなり,何かを紹介するなりしたい場合は,やはりブログをお勧めします。だいたい,Twitterでフォローしているサイトが増えると,せいぜい一回のTwitter閲覧で10個程度のツイートを見るだけで,「あとのツイートにはごめんなさい」状態で流れ去るに任せるという事になるんですから。まあ,特に興味のある方については,過去にさかのぼってほとんどのTweetを見るという事はありますが・・・。
またブログもTwitterもやっていない友人は,「ブログだとある意味気取ってしまいい本音が出しにくいが,Twitterだと気楽に本音をかけるのではないか?」といいますが,これは間違いですね。Twitterも,自分のTwitterが発見され,周囲に広まってしまい,先輩や上司や家族がアクセスする様になってくると,どうしてもそれを意識しないわけにはいきません。Twitterだって,バーチャルな世界に隠れていられなくなります。どうしても言葉を選んだり,当たり障りの無い事しかつぶやかない事になってしまいます。ブログはいくらでも文字数を使えるので,誤解を防ぎ,真意を伝えやすいという事があると思います。その意味で,自分の本音も言える範囲が増えるとも言えます。ブログではある程度文章にも気を配り,読み直して推敲などを行って(私のブログは,書きっぱなしの事も多いですが),ある程度形を整えてアップされますから,一見,本音を書いていないような雰囲気になる事があるかもしれません。
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