イギリスへ行ってきました(9)〜最終日のロンドン市内観光
イギリス滞在最終日(翌日午後の飛行機で日本に帰る予定),予備日的に考えていた日です。カミさんは,渡英前には,列車に乗ってカンタベリーに行きたいと言っていた日ですが,8日目ともなるとやはり「お疲れ」が溜まり,結局ロンドンを散策して過ごす事にしました。娘達2人は水族館や買い物など,行きたい所があるらしく,今日は我々夫婦とは別行動という事になりました。
ロンドン散策となると,行きたい所があります。ホテルを出て地下鉄に乗り,ベーカーストリート駅で降りました。ベーカーストリート221番地Bにあるシャーロック・ホームズの住居です。「バスカヴィル家の犬」の舞台になったところに行ったのだからやはりここは押さえておかなければというわけです。実際には,コナン・ドイルがホームズを書いた頃はベーカーストリートに221番地は無く,全くの架空の住所だったのです。その後,ベーカー街の範囲が広がって,221番地ができました。221番地ができて以来,この住所宛に世界中から事件解決の依頼がたくさん届き,この住所にあった会社がシャーロック・ホームズ用の秘書を雇って返事を書いていた事は有名な話です。
私が見て来たのはシャーロック・ホームズ博物館の外観(中には入らなかった)で,そこには221B番地のエンブレムが取り付けられていますが,実際は239番地だそうです。しかし,「空き家事件」に描かれた17段の階段がある事から,こここそがシャーロック・ホームズの住居といわれています。地下鉄ベーカーストリート駅のタイルには,シャーロックホームズの横顔が描かれていました。
さて,ベーカー街から地下鉄に乗って,ハロッズデパートへ行きました。日本の百貨店と同じく,数々のブランド店がありましたが,私たちの興味があったのは,いわゆるデパ地下の食料品売り場です。
ハロッズの食料品売り場は地下ではなく,1階の中央部分にありました。美味しそうな総菜をたくさん売っていたのですが,値段は案外安価です。日本の基準から考えると,結構お安いのです。それですっかり気に入ってしまい,夕食用に総菜を買い,お土産にハロッズの銘入りのチョコレートを買いました(何とこれが300円くらい。日本的には倍はするように見える)。写真は,ハロッズで買ったビーフのパイ包みです。ほとんどレアのビーフがパイに包まれています。これを1枚1000円しない値段で売っていました。夕食としてホテルで食べたのですが,これは美味しかった。その他,ハロッズで買った総菜は皆美味しく,ロンドンでは下手なレストランで食事するよりハロッズの食品売り場で総菜を買ってホテルで食べるのが正解だと思いました。
ハロッズの食品売り場を楽しんでいたら娘達から電話があって,用事が済んだので合流したいという。手持ちのお金を使い尽くしたのだろうという事で,ハロッズで合流しました。下の娘と私がauのiPhoneを持っていたのですが,何の設定もせずにそのままイギリスで音声通話が使えました。まあ通話料金は日本国内通話よりお高いのだと思いますが,娘達と別行動している時は何かと便利ですし安心です。データ通信(3G回線でのネット接続)は提携電話会社(イギリスに複数あり)を使う限り自動的にW定額が適用されます。しかし,日本では月単位の定額ですが,海外では日単位の定額となり,それなりに費用がかかる点に注意が必要です。フリーWi−Fiを使ったネット接続はもちろん無料ですが,ロンドンの安ホテルでは使えず(パソコンならワイヤー接続でネットにつなげられるのですが),今回の旅行でフリーWi−Fiが使えたのは,ヒースローエクスプレスの列車内とカッスルクームのマナーハウス内とダートムーアのB&Bだけでした。しかし,ダートムーアのB&Bはフリーではなく,娘が高校生兄弟からパスワードを教えてもらってネット接続できた様です,
さてハロッズの後は3度目の大英博物館訪問です。今回はお土産を買うだけの目的で訪れました。ちなみに大英博物館には入館料はありません。寄付金を入れるボックスが備えられており,行くたびに6ポンドと小銭を寄付しましたが,実際のところお金をかけずに見学が可能です。大英博物館は英国のものより他国から持って来た物の展示が多い博物館です。ギリシャのパルテノン神殿の彫刻など,大英博物館にある物が本物でアテネにある方は模造品です。日本の銅鐸の本物も,ここで初めて見ました。お土産として,収蔵品である北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をあしらったグッズも売っています。
大英博物館の売店で,9月で2歳になる姪の娘へのお土産に,お風呂で遊ぶスフィンクスのアヒルのおもちゃや,ロゼッタストーン型のステリッックメモリなどを買ってホテルに帰りました。スティックメモリは姪の手に渡っていますが,このアヒルのおもちゃは現在のところ姪の娘の手に渡っておらず,なぜかウチの風呂場にあります。カミさんがすっかり気に入ってしまったからです。
さて,明日はいよいよ日本に向けて,飛行機に乗ります。
| 固定リンク
コメント