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2012/09/11

イギリスへ行ってきました(7)〜ダートムーア紀行(その3)

View_from_bb さて,ダートムーアでの2日目の朝は雨。B&Bの部屋から望める遠くの丘は,霧にかすんでいました。
 朝食はイギリス式のブレックファーストでした。スクランブルエッグ,トマト味のベークトビーンズ,焼きマッシュルーム,トマト,パンとジャムとバター。パンの他は一皿に盛られています。例によって,イギリス料理は味付けがほとんどなされておらず,卓上に用意された塩・胡椒・ケチャップなどの調味料で味付けしていただきます。
 朝食後に紅茶をいただいていると,客用ダイニングの「Private」と書かれたドアが開いて,B&Bの弟君が「おはようございます」と入ってきました。隣の部屋にこの屋のご主人の描いた絵があるからという事で「Private」のドアのむこうの部屋へ。このドアからむこうはB&Bご家族の領域なので,「入ってもいいの?」と聞くと「ぜんぜんかまわない」との事でした。いくつもの絵が壁に掛かっていましたが,どれも見事なダートムーアの風景を描いた油絵でした。そして感動したのは大きな暖炉があった事。暖炉の中には薪も積み上げられており,あとは火をつけるだけという状態になっているようでした。聞けばこの地は冬には雪が積もり,そんな時に使う暖炉だという話です。雪が積もってもノーマルタイヤのまま車で出かける人が多く,事故って渋滞が起こる事もしばしばだとか。イギリスにはスノータイヤは無いし,重い鉄のチェーンを使うしか無いが,面倒くさがってそんな鉄チェーンも着けずに車を走らせる人が多いそうです。ちなみに,客用寝室には温湯による暖房装置が備えられており,残念ながら暖炉はありません。
Guiter その部屋で,地元の高校生バンドのギタリストでもある弟君のギター演奏を聞いたり,家族写真を拝見したり,朝寝坊のお兄ちゃんが「おかあさん,俺のご飯は?」と入って来たり,地図を広げながらご主人から昨日行った場所の説明を聞いたり,裏庭のツリーハウスを見物したり,やはり裏庭にあったパワーアイテムである背の高い石をさわったりして朝の一時を楽しく過ごしました。
 その間,天気は雨が降ったり青空が出たりを短時間に繰り返しており,ダートムーアの天候がくるくる変わりやすい事を実感しました。
St_pancras1_3St_pancras2 そんなこんなの後,今日も8人全員で車に分乗して出かけました。まず行ったのはウィディコム・イン・ザ・ムーア村の教会です。英国国教の教会でセントパンクラス教会といいます。ダートムーア唯一のカテドラルだとご主人から聞きましたが,カテドラルと普通の教会の違いは何なんでしょうね。14世紀創建の後期ゴシック様式だそうで,高い塔を備えたいかにもこの村のランドマークという感じの建物です。奥さんの話では,この教会の墓地には,「バスカヴィル家」と書かれた墓もあるそうです。
 この村はこの教会が中心地であるらしく,教会の近くに郵便局や土産物屋などがあります。土産物屋は2軒あって,一方は国(ナショナルトラスト)のもの,もう一方は村のものなので,ぜひ村の土産物屋の方に入って欲しいとご主人に言われ,そちらの方に入りました。ここで,地元の物ではありませんが,触ると気持ちいい柔らかい羊の毛のラグなどのお土産を買いました。土産物はどれも,同じような日本の物に比べて大分良心的な値段です。
Souvenir ウィディコム・イン・ザ・ムーア村はクリスティーの創造した名探偵,ミス・マープルの住むセントメアリーミード村のモデルの一つといわれています。そう思いつつ村の中心であるカテドラル周辺を歩くと,いかにもミス・マープルが村の郵便局あたりから出て来るような気がしてきます。しかしいかにも人家がまばらな村で,ミス・マープルが村のゴシップを収集して事件解決に役立てるのは無理である様な気がします。ミス・マープルが活躍する作品「鏡は横にひび割れて」で描写されたような,「通りのはずれの以前トムズの籐製品店があった所には,今はきらびやかなスーパーマーケットができていた・・・」という見かけの近代化の感じは,この村には微塵もありません。もちろん見えない所ではネットがこの村にも通じており,B&Bでも無線LANを利用していますが,表面上は昔ながらの村という感じです。
 前述のセントパンクラス教会訪問をはじめ,ウィディコム・イン・ザ・ムーア村でしばらく過ごした後,ダートムーア南東部のバックファストリーという街にあるバックファスト修道院へ連れて行ってもらいました。ここはカトリックの修道院です。イギリスには英国国教会の教会しか大きい教会は無いのかと思っていましたが,大きなカトリックの僧院もあるんですね。
Abby この大きな僧院には、ヨーロッパ各地の修道院で作られた製品を売る売店があります。アロマオイル、石鹸、ジュースなど、日本人の感覚から言うと,かなり安い値段で売っています。お土産にもってこいだというので,様々なハーブやハチミツを使った石鹸などを大量に買い込みました。しかし石けんやガラス瓶に入った化粧水などは重いんですよね.飛行機の重量制限がクリアできるのか心配です。
 さて,今回のダートムーア観光で,どこか目的地に着いて車を降りた場合,B&Bの兄弟と娘達二人は自然と私たちとは別行動になります。ウチの娘達も,私たち年寄り組から離れ,B&Bの高校生兄弟にエスコートされて楽しそうでした。
Rainbow さて,ここから直接Newton Abbotの駅に向かいました。ロンドン行きの列車の時間が迫っていたのです。駅のカフェでお茶を飲みながら,「また来てくださいね」「日本に来たらぜひ連絡を」という会話を交わしつつ列車を待ちました。ロンドンへの帰りの列車からは,大きな虹かかっているのが眺められました。
 今回の旅行の中で,ダートムーア訪問は唯一ツアーでない個人旅行でしたが,一番印象に残る出来事になりました。偶然このB&Bのホームページを見つけ,そのB&Bを選んだおかげで,たった2日間でしたが,忘れられない旅行を経験することになったのです。
 今夜はまたロンドンの安ホテルに泊まる事になります。そして明日はまたバスツアーに参加します。その事はまた明日アップします。

−−−<追 伸>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 この2012年8月末につづいて,2013年2月末にも,今度は3泊4日の予定でダートムーアに出かけました。
 その時の事を,「再度,イギリスに行ってきました」という記事にまとめました。

−−−<さらに追伸>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

 2013年5月のゴールデンウィーク明けに,ダートムーアでお世話になったB&Bのご夫妻が日本にやってきました。私達夫婦もカミさんの実家のある長野市を案内しました。その時の様子を,「ダートムーアから客人がやってきた」という記事にまとめました。

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