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2012/11/17

解散は決まったけれども・・・・・〜選挙戦がはじまる

Kaisan ここのところ「五次元世界のぼうけん」関連の事を書いていたため,いささか遅くなりましたが・・・・・衆議院の解散が決まりましたね。14日に行われた国会での党首討論で,野田総理からまさかの16日解散とのバーターの形で,自民党に赤字国債発行を可能とする特例公債法案と,衆院選の1票の格差是正と衆院議員定数削減を盛り込んだ選挙制度改革法案の今国会成立への協力を要請し,自民党がこれを飲んで解散が事実上決まりました。
 民主党内部では,その前,13日の民主党常任幹事会において,年内解散に対して総意として反対することで一致していました。それを翻しての解散ですから,民主党内で反対者や離党者が出てくる事は必定です。
 しかし私には,このままずるずる解散を延ばすよりも,早くけりをつけて欲しいとう気持ちはがありました。しかし年末の忙しい時期,投票率が悪いのではないかという気もするし,その一方でドタバタの中での解散というのは,結構うまく落ち着くところに落ち着くという気もします。
 しかし問題は,「投票する党が無い」。自民党はかつての長年の政権政党であって,原子力行政や財政破綻をはじめとする現在の問題の多くを作った党,一方で期待外れ感がつのる民主党,「小異をすてて大同に」とはいうけれど,実際政権を担う事になった場合の実際の政局運営で,今の民主党以上に混乱と停滞を招く恐れがあるように思える意見がバラバラの第三極の各党。先日,テレビの街頭インタビューを受けていた男性が,上手い事を言っていました,「自民党にはうんざり,民主党にはがっかり,第三極は訳が分からない・・・」。
 実際のところ,自民党と民主党に投票できないというばあい,第三極が魅力的に映るんですが,各論で一致していない第三極の政策運営は上手く行かないのではないかという気がしています。結局具体的に何かやろうとしても,議論百出で政策運営は遅々として進まない可能性が大きい様に思います。なにしろ第三極は,「小異を捨てて大同に就く」などというものではなく,税の問題,TPPの問題など,「大異」ですからね。
 まあズルズル解散を伸ばすより,スパッと解散を決めた事は評価したいのですが,実際に投票する政党が無いというのも困ったものです。
 今回の選挙は何しろ急な事で,第三者的に見れば,第三極の各党を初めとする各党のドタバタぶりが面白いとは言えるのですが,外国の事ではなく日本の事であり,全然第三者じゃあないんですよね。
 民主党から離党者が続出していますが,実際民主党には各政治課題に対して,「自民党政権を覆す」という一点を除いて意見を異にする人々が集まっていた訳で,この機会にそれが分離されるのはむしろいい事です。前々回の選挙の時,郵政問題を巡って自民党が2分しましたが,当時の小泉首相の下,自民党は亀井氏など意見が異なる人々を排除し,選挙で大勝しました。しかし,当時勢いのあった自民党に対して現在の民主党は勢いが無く,当時の自民党と同じような結果にはなり様がありません。本当は,自民党と民主党と第三極が一緒くたにシャッフルされて,意見を同じにする人が集まった本当の意味の「政党」がいくつか誕生してくれれば,今回の選挙がだいぶ分かりやすくなるのですがね。
 民主党政権の3年間は公約「マニュフェスト」が実現されないという3年間でした。長年の政権政党,自民党にだけ政権運営や政治課題のノウハウや知識が蓄積され,いわば蚊帳の外だった民主党がそれを知らなかった。民主党は「実際に政権についてみないと分からない事がある」と発言する事がよくありましたが,そんな民主党の「マニュフェスト」がことごとく実現できなかったのは,なるべくしてなったという気がします(小沢氏をはじめ,元自民党の人が居たのに,「何やってるんだ」という気持ちもあります)。
 まあ今の政党状況のままなら,意見を異にする人達が抜け,また3年間とはいえ政権運営の実態を学んだ民主党が再びという事もあり得るのかなとは思っています。少なくとも「意見を異にする人が離脱した」民主党というのは,現状の政党の中では一番分かりやすいのではないかと思います。ちなみに,自民党も一枚岩ではなく,党を二分する様な意見の違いが党内にありますが,次の選挙は自民党に居た方が有利らしいという状況がある為に執行部と意見が違っても党を離脱する人が無く,余計な人が温存されているという状況になっています。安倍氏や石破氏は嫌いではないとしても,周りの「付いていく人がちょっと・・・」と思ってしまいます。
 分かりやすいといえば,一番分かりやすい党は共産党です。一番ぶれない党でもあります。そのぶれなさが硬直している感につながる事もあるんですが,「野党」に投票する気ならば共産党という選択肢は一番分かりやすいし,どんな問題に対しても,「多分こう主張するだろう」と思った通りに行動してくれます。まあその行動が自分の期待しているとおりなのかどうかが問題なのですが・・・・・。

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