北森鴻の「邪馬台」を買った〜電子ブックで
先日,iPhoneとiPod touchにKindleソフトを導入し,それを使って電子ブックを読み始めた事を書きました。Kindleハードは未だ発売されていないので,それまでKindle storeから買った電子ブックは,ウチの環境ではiPhoneかiPod touchで読むしかありません。
Kindle storeでは,まだ有名作家のものしか無いのだろうと思いつつ,Storeの中を探してみました。いま私が読んでいる加賀美雅之の「双月城の惨劇」などはありません。そもそも加賀美雅之の作品はKindle storeに全くないのです。
私の好きな北森鴻はどうだろうと検索してみると・・・,ありました。新潮社から出ている蓮丈那智助教授シリーズだけですが,Kindle storeにありました。つまり北森鴻の新潮社から出版されている作品があるという事です。そこで早速,読みたかった蓮丈シリーズの最新刊,「邪馬台」を買いました。
この作品は,2010年1月25日に亡くなった北森氏の遺作とも言うべきもので,雑誌に連載され,あと3〜4回で完結するという時に作者が亡くなってしまったのです。したがって本来未完の作品なのですが,北森氏のパートナーであり,自身でも小説を書いている浅野里沙子さんが北森氏の遺志をついで完成させた作品です。これまで短編作品で活躍してきた連丈助教授初の長編作品です。
この作品は1年程前に出版されたものですが,本は単行本,しかもアマゾン書店のデータによれば厚さ3.2cmもある大長編です。これを持って歩くのはちょっと大変だし,寝転びながら読むのも大変です。そこで電子ブック。これは持ち運びにも,寝転んで読むのも楽ですね。まあ,大好きな北森作品を立派な本の形で持っていたいという気持もあるのですが,ここは実用性を取った次第です。
まだ「双月城の惨劇」も読みかけだし,あと6冊程読む本が溜まっているし,「邪馬台」を読むのは少し先になりそうですが,楽しみが一つできました。
−−−<追 伸>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
その後,「邪馬台」を読んで,感想を書きました。
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