祖母が低反発マットレスを買った
84歳でもカクシャクとしている祖母が,低反発マットレスを買いました。知人の薦めだったらしいです。
低反発マットレスは体の形に沈むようなマットレスで,寝た時にたくさんの面積で体を支えるために,腰痛などになりにくいというマットレスです。
ところが1ヶ月ほど使ったその感想を聞いてみると,どうもあまり具合よくないらしいんですよね。寝返りを打つのが大変らしいです。私がマットレスを手で触ってみた感じでも,確かに寝返りは打ちにくそうです。体の形にマットレスが沈み,その形が強力に維持されてしまうのです。寝返りを打ってその形を変えようとする場合,かなり苦労するでしょう。
もう一つは,起き上がってトイレなどに行って再び寝ようとする場合、起き上がる前の体型がマットレスにそのまま残っており,前と同じ体位で寝るしかないというのです。これも確かに理解できます。祖母にとってかなり不自由なマットレスらしいのです。
それでもせっかく買ったので「もったいないから」と使い続けています。腰が痛くならない前にやめてくれればいいのですが,意見してもなかなか代えようとしません。
ネットで検索してみると,低反発マットレスについては賛否両論のようですね。具合いいという人と具合悪いという人が半々といった感じです。中には腰痛が悪化したという人もいて,ますます祖母が心配です。
私の感覚では,マットレスのくぼみに打ち勝って寝返りを打てたり,今のくぼみに打ち勝って体を動かして新しいくぼみを苦もなく作り出せる若い人か,そもそも寝返りなどできないような,かなりヨボヨボの老人や腰痛持ちや病人なら具合いいでしょう。寝た状態で体さえ動かさなければ,体が当たる面積が大きく,快適かもしれません。しかし祖母の様に,ある程度元気で,でもそれなりに力が衰えた老人にとっては,身動きの取れない拘束具のような布団であり,それで寝る事は拷問にも等しいと思います。
まあ,低反発マットレスというのは,万人向けの商品ではないという事のようですね。
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