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2013/05/17

京極夏彦の大長編のKindle版は,分冊で出ていた

Kyogoku 最近,ツイッターで京極夏彦の「絡新婦の理」に関してつぶやいている方がいて,そのつぶやきを見て読みたくなりました。
 この作品は数年前に読んだ事があり,「これなら書棚にある筈ですよ・・・・・」という事で探したのですが見つかりません。まあ,書棚も,本の前に本を並べ,さらにその前のわずかなスペースに本を積んで置いているという状態なので,見つからないのも仕方ありません。
 それから数日「読みたいな〜〜〜」という想いが募り悶々としていましたが,ついに,この際新たにKindle本を買おうと思うに至ったのです。
 そこでKindle本をアマゾンのサイトで探すと,何と4分冊なんですね。1冊501円で,4冊の総額が2004円です。一方,一冊本である文庫版では,1440円,少し大型のノベルズ版でも1617円です。じぇじぇ,普通紙の本より安い筈の電子書籍が高いとは・・・・・。さらに調べると,実は4分冊になった文庫版というのも出ていて,それが総額2600円なのです。
 どうもKindle本は,この4分冊版文庫の電子書籍化らしいのです。しかし,紙の本なら,あの厚く重い1冊の文庫を持って歩くのがたいへんで,高い4分冊版を買おうという気も起こるかもしれませんが,Kindleではいくらページ数が多かろうが全く関係ないのです。それなのに,あえて4分冊としてKindle本を発行する意味がわかりません。まあ,高いのを買わせようという意味以外に思いつきません。
 というわけで,私は引き続き,ウチにある筈の1冊本の文庫かノベルズ(どちらを持っているのか忘れた)を探し続けている毎日です。
 ミステリー好きの知人にそんな話をしたら,京極作品のKindleでの分冊化については以前から腹が立っているとの事で,買いたいと思うのに買わないで図書館で借りてしまったとの事でした。ネットなどでも,京極作品が電子書籍で高いという話をしている方が結構居て,講談社は高いものを買わせようとするがために商機をのがしている様な気がします。

(上の写真は,1冊版文庫の表紙。4分冊版の表紙はあっさりしすぎていて,載せるならやはり一冊版の表紙でしょう・・・・・)

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