ダートムーアから客人がやってきた(3)〜ステーキを食べよう
さて昨日書いた様に善光寺見物を終えて,善光寺からタクシーで5分程,善光寺平(長野市のある盆地)を一望の下に見下ろせるレストランへ到着しました。
ここの名物はステーキ。まあ,ダートムーアのレストランで巨大なステーキを注文していたピートの夕食には,ステーキならば間違いが無いとは思ったものの,長野市でステーキのおいしい所を知らなかったので初めは「焼肉でもいいか」と思っていました。しかし,ダートムーアに同行したウチの娘から,ピートはニンニクがダメ,ご飯はダメでパンが好きと聞いて,ネットで見つけたのがこのレストランでした。
レストランの窓際の席に座り,長野市の眺めをひとしきり楽しんだ後,メニューの読めないピートの為に,奥さんを含めた日本人3人で,ああでもないこうでもないとひとしきりメニューを検討して,ピートに信州牛のサーロインステーキを薦め,それでOKという事になりました。ピート曰く,まずはスターターとしてパンを食べると言います。イギリスではパンをスターターとして食べる事がよくあるとの事でした。そこでまず最初にパンを一人分持ってきてくださいと注文し,われわれ3人のメニュー検討に入りました。結局,3人ともヒレステーキにパンを注文し,ピートのパンと我々のヒレステーキがやってきて,ピートはパンを食べ,我々はヒレステーキをぱくつき,話も弾んで楽しい時間を過ごしていました。ところがふと気がつくと,ピートの信州牛のサーロインステーキがなかなかやってきません。注文した時の事を思い返して,「あれっ,ひょっとしてピートにはパンしか注文していなかった?」と気付き,大急ぎで作ってもらいました。
食後のアイスクリームを食べながら,ピートは「ソースがエクセレントだった」との感想でした。少し甘めだったかなと思ったのですが,ピートはすき焼きソースもいける位甘いソースが好きだとの事,まずはよかったよかった。
そんなドタバタがあって,日も暮れかかり,窓外の景色の中に電灯の明かりが灯る頃,またタクシーに乗って宿坊に戻りました。
畳に布団の寝床で,ピートがよく寝付けるのか心配しつつ宿坊の部屋で彼らと別れ,私達は近所にあるカミさんの実家に泊まりました。
明日は戸隠へ行く筈でしたが,この宿坊でもらった英語版長野県のパンフレットを読んで,自身も絵を描くピートは小布施の北斎館へ行きたいと希望したので,そこへ行く事にしました。善光寺での様子を見て,ピートは戸隠の自然より文化的な絵彫像や伝統的な建築物の方に興味がある様だと思っていたので,二つ返事で小布施行きを了解しました。自然ならば,ダートムーアの方が溢れていますからね。しかし戸隠はダートムーアとはまた違った森林の自然があり,行けば楽しかったとは思います。時間がなくて残念でした。というわけで,明日は北斎と栗の街,小布施へ行きます。その様子はまた明日。
| 固定リンク
コメント