プロ野球選手会がコミッショナー解任を要求
プロ野球選手会がプロ野球コミッショナー解任要求を第三者委員会と日本野球機構に対して提出しました。
これは実にもっともな行為だと思います。ボールが変わってから急に成績が下がり,引退した投手もいるくらいですから,選手側としてはこれを公表しない事に抗議し,うまくまとめられなかった責任者のコミッショナーの責任を追及するのはもっともです。
しかし選手ではない私としては,それほど大事件だとは思っていません。ボールの反発係数は規定の範囲内の調整であったし,星野仙一監督は,「何年野球やってると思っているんだ。ボールが変わったと思っていたよ」と言っているし,張本氏はコメンテーターとしてレギュラー出演しているテレビ番組で,5月の段階で「またボールが変わった様ですね。」とコメントしているし,それなりの野球人は既にボールの変化を感じていて,対策していた様です。
そんな事情の中で,はたして公表する必要があったのかとさえ思えてくるのですが,かなりホームランが量産され,投手の成績が下がってしまった状況を見ると,公表しなかったのは失敗だったと言えるでしょう。
まあそんな失敗があったのですが,「公表しなかったのは,失敗だった」として公表すれば,それほど問題もなかったと思います。しかしコミッショナーは,「私は知らなかった」と言ってしまった。これはいけません。自分は管理能力がなかったと言っている様なものです。速やかに辞任すべきでしょう。
ただ,ちょっと引っかかるのは,今でもプロ野球業界で幅を利かせていると思われる,あの人の事です。今回のボールの反発係数変更で有利になるのは,ホームランバッターを多数擁するあのチームです。統一球採用により打者に不利な状況になって,チームの成績が下がり,それを改善するためにあの人が野球機構に圧力をかけたのではないのかという事が頭をよぎります。あくまでもそんな事もありそうだというだけで,確信はありません。でも,いかにもありそうではありませんか?
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