格付け会社の格付けって・・・・・
最近,アメリカの格付け会社,S&Pによるソフトバンクの2段階降格,ムーディーズによるTDKの1段階降格と,日本企業の格付け降格が話題になりました。
ソフトバンクは,スプリント買収によるアメリカでの事業拡大に,一時的に金がかかる事,TDKは現在の市場状況に事業をあわせるための事業再編に一時的に金がかかる事によるそうです。
まあどちらも,失敗すればリスクとなりえる資金の投入ですが,どちらも将来を見据えての前向きな投資です。それを理由に格付けを降格するというのは「どゆ事?」と思ったのですが,格付け会社の格付けは,「債務の履行能力」を評価しているもので,当該企業に対する総合的な評価や成長性を示したものではないのですね。
という事は,長期スパンを見て投資している者にとって,格付け会社の格付けというのは余り参考にならないものなのではないかと思います。ましてや,株投資ゲームで儲けようという気が無く,その会社の将来に投資しようという真面目な本来の意味の投資家には,ほとんど関係ないもののようにも思われます。
トリプルAランクの債権が,数日後には投資不適格のジャンクに下がってしまう場合があり,金融危機を招いてしまう場合もあります。格付けは格付け会社の意見であり,あくまでも投資などは投資者の判断で行う事は覚えておく必要がありますね。
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