グーグルグループを使用して,省内情報,閲覧可能状態に
環境省の職員が,登録したメンバー間でメールを共有できる無料サービス,「グーグルグループ」を使用して,閲覧制限を掛けなかったため,環境省を含む6省庁の省内情報が,だれでも閲覧できる状態になっていたという問題が起こりました。報道機関からの指摘を受けて9日に使用をやめたという事ですが,12日間は公開状態になっていたそうです。
グーグルグループを使用したのは,省のネットではセキュリティーが厳しく,出張先からアクセスしにくいからという理由からでした。多分それほどの機密情報という認識がなかったのだと思います。しかし,社内情報や省庁の内部情報は,それだけで社外秘,部門外秘である事は常識です。
この事件は,使用した人のネットに対する認識不足としかいいようがありません。閲覧範囲を制限していたとしても,部外者であるグーグルのオペレーターは閲覧できる筈で,会社や役所の情報を,そんな外部の仕組みを使ってやり取りしては,そもそもダメでしょう。
しかし,同じ様な事を自分でもやっているかもしれませんね。例えば,お客さんの事務所で,お客さんのネットワークを使って,自分のパソコンで自社のサーバーにアクセスする時,お客さん側のオペレーターは内容を見る事ができるのではないかと思われ,それが暗号化されたやり取りになっているのかどうか,不安になる時があります。
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