石神井川の源流へ
以前紹介した小金井公園内の江戸東京たてもの園。そこへ行った時から気になっていたのが石神井川です。
石神井川は,以前その中流域,中板橋から王子まで桜の花見に行って,このブログにアップした事がありますが,小金井付近の湧水を集めて流れる都市内河川です。ほぼ全域にわたって,花見の時の写真に写っている様に,コンクリートの流路の中を流れる川です。小金井公園江戸東京たてもの園の北側を歩いている時,金網のすぐ北に石神井川が流れていた事から,その源流の事が気になっていたのです。
地図を見ていると,小金井公園の中程の北の端に石神井川源流の掲示板があり,その上流は暗渠になる様です。上の写真が開渠が暗渠となる箇所です(デジカメの調子が悪く,Google street viewから拝借した写真です)。手前が暗渠部,向こうが開渠部,その開渠部の端に青い看板が立っているのがわかるでしょうか。
左の写真がその看板で,「しゃくじい川上流端」と書いてあります。管理上,公的に石神井川として認められるのがここまでという事なんですね。地図で見ると,暗渠となる上流にも一部分開渠となっている部分がある様ですが,ほとんど暗渠であって,それがどこまで達しているのかは分かりません。しかし,歴史的な石神井川源流は小平市の鈴木小学校付近だと言われています。
左の写真がその鈴木小学校付近です。写真ではよくわからないと思いますが,この南北に通っている道路,手前が少しレベルが上がっていて,向こう側に向かっていったん下がり,その向こうで再び上がっています。さらにその向こうは低い崖になっています。右側は2列ばかり住宅が並んだ向こうに低い崖があり,その崖の上に鈴木小学校があります。つまり,この写真の道路の辺りが低地になっており,いかにも源流のわき水がわいていた場所という感じがします。ここが石神井川源流で決まりの様ですね。
帰ってきてからネットで調べてみると,鈴木町の源流部付近にはいくつもの用水があったようで,他のサイトに石神井川の痕跡として載っている国際電気工場付近の暗渠や小金井街道を横切る痕跡などは,どうも石神井川ではない様です。このような所の流露の探索は難しいですね。
鈴木小学校内には入る事ができませんが,近年湧水が発見されて小さな池ができているそうです。その看板には,ここの湧水の水が石神井川として流れ,東京湾に注ぐと書いてあるそうです。最後に少し北側にある鈴木小学校の正門の写真を載せて終わりにします。
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