8畳の部屋に84インチ「4K」テレビを置くとこうなるらしい~シネラマのようだね
知人から教えてもらったのですが,2chの中に,「8畳の部屋に84インチ「4K」テレビを置くとこうなるらしい」というスレッドがあるというので,見にいきました。
今年5月にアップされた記事で,部屋の壁ほぼ全面にTV画面がある様子がみてとれました。音響が伴えば,これで映画を見たら,なかなか迫力があるだろうと思います。
その昔,シネラマという映画方式がありました。日本全国にシネラマ方式で上映できる映画館というのが東京と大阪など数館しかなく,私は東京の京橋にあった「テアトル東京」という映画館で,何作か映画を見たことがあります。そのスクリーンは巨大で,映画館の前方の壁が全てスクリーンになっているのです。正確にはシネラマ規格で作られた映画ではないんですが,キューブリックの「2001年宇宙の旅」をテアトル東京で見て,その美しさに感動した覚えがあります。視界いっぱいに美しい宇宙空間を飛行する宇宙船が映し出され,その臨場感といったら,言葉では表わせないものでした。
シネラマ方式は,最適な座席位置でスクリーンを見ると,視野の中にスクリーンの縁が入らない・・・・・視界は映画で埋め尽くされ,映画しか見えなくなるといわれていました。確かにそうらしいんですが,顔を横に向ければ,スクリーンの縁は入りますね。前述のような美しいシーンでは,巨大はスクリーンの中央に視点を置いて,視界いっぱいに映像を入れなくてはなりません(笑)。2chの壁一面の4KTVの写真を見て,そんな事を思い出しました。
ところで,この2chスレッドのコメントには,「日本の住宅事情と合わんな」とか,「バランス考えろ」とか,「168万で広い部屋に引っ越せよ」というのがありました。以前このブログで書いたように,4Kテレビというのは,狭い部屋で大画面を見るための手段ですから,これらのコメントは的はずれなのです。でも,こんなコメントは思いのほか少なく,皆さん,4Kテレビのなんたるかを理解している方が多いようです。「狭い部屋ででかい画面は全体が把握できませんわ」というコメントもあったのですが,私はシネラマの事を考えていたので,むしろ「それを狙っているんだろう」と思いました。
ただ4Kテレビは,液晶のドット的には近寄ってみる事ができるTVですが,余り近寄って見るのでは目の焦点距離が近く,それはそれなりに疲れるのではないかと思うのです。ただ,パソコンの液晶画面を,間近に何時間も見つめながら仕事をするという事もあるわけで,まあこればかりは経験してみないと分かりませんね。個人差もあるかもしれません。
さらに,こんな大画面で映画を見たいと思うものの,実はこのような大型のテレビが今後普及するかどうか,疑問に思っています。むしろ,家族が集まる居間などでも,せいぜい大きくても15型程度のパソコンなりタブレットなりを個人個人で見ているような環境・・・それは同じ番組を見ているのかもしれませんが・・・が頭に浮かびます。そんな事を,別の記事に書きました。
今,量販店にいくと4KTVの大宣伝をしていて,ネットの様子でも,何となくTVを買うなら4KTVという感じがしてくるのですが,ひところの3Dテレビと同様,メーカーと量販店が煽っているだけで,消費者で踊ってる人はごく一部という感じもします。今買っても,ほとんど4Kのコンテンツがないという事もあるし,規格の決まっていない部分もあって,買ったはいいけど,規格が決まってみたらアダプターが必要という事になりかねないし,おまけに数年後には8K(NHKのスーパーハイビジョン)が発売という話もあり,現在買うには悩ましいです。まあ,8Kは家庭に必要なのかという問題もありますが・・・・・。
まあ画質の問題というのは,今ので十分と思っていても,よりよい画像を見慣れてから元の画質の映像を見た場合,「今までこんな劣化した画像を見て満足していたのか」と思うこともあり,実際いい画像に慣れてみないとわかりません。アナログ放送がデジタルHD放送になったときもそう思いましたし,私の古いMacBookの画像で十分綺麗だと思っていたのに,娘が最近買ったRetinaディスプレイ(私のMascBookの4倍の画素をもつ高精細ディスプレイ)搭載のMacBookProを使い慣れてみると,私も新しいMacBookが欲しくなりましたよ。そんなことを考えると,8Kに慣れたら,4K,ましてや今のハイビジョン映像には戻れないという事になるかもしれませんね。
| 固定リンク
コメント