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2013/08/01

若者が選挙に行く様になると,地元への利益誘導型の候補者が落選するのかな・・・・・

Profit 先日の参院選に行く時,途中で近所の20歳のお嬢さんに会いました。これから選挙に行くと言います。「よかった。いっしょに連れてってくださいね。」などと言って,私も結構いい気分で(笑),一緒に投票しました。
 このお嬢さんにとって初めての選挙で,投票する候補者や政党は決めていても,投票所がどんなシステムになっているのかわからず,投票に行くのが「ドキドキだった」そうです。
 こんな人にとって,ネットで投票ができる様になれば,劇的に投票の敷居が下がるんでしょうね。やっぱり投票率を上げようとするのならば,ネットでの投票を考えなければなりませんね。
 この選挙の前,このお嬢さんのウチで,お嬢さんも同席して,知人であるご両親と話していた時,たまたまテレビに選挙戦の様子が映し出されていました。その時映し出されていたのは,某老齢の候補者が,「自分の役割は地元に公共事業を持ってくる事だ」と明言している姿でした。
 その時娘さんが,「地元へお金を持ってくるのが,自分のためになると思っている有権者も居るかしら?」と言いました。真意を聞いてみると,自分は将来海外で働きたいと思っているので,むしろ「世界平和」とか,「テロで自分の乗った飛行機が爆破されない様な,世界的なテロの撲滅」とか,「日本人が海外で後ろ指を指されない様な巧みな外交政治」とかの方がむしろ自分にとってより切実で,地元への利益誘導などよりも余程関心があるという事でした。
 これは自分にとって,ちょっと「目から鱗」でしたね。このお嬢さんが首都圏に住んでいる人だという事もあるかもしれませんが,若者の考え方というのは,やはり違うんだなと思いました。
 たしかに少なくとも数千人規模以上の会社に就職しようと思っている若者は,将来にわたって地元に住むとは限りません。就職すれば,赴任先が地元ではない場合の方が多いのです。そんな若者にとって,地元に金を持って来る候補より,むしろ今はどこか分からない,自分が将来住む場所を含む日本全体や世界全体をよくする事の方に,より関心があるというのは理解できます。
 この話を聞いて,熱心に選挙に出かける老人向けの選挙をやめて,若者に2票くらいの投票権を与えてもいいと思ってしまいました。それと,若者にとって投票の敷居を劇的に下げる事になるネットでの投票の必要性を,切実に感じました。
 利益誘導というのは,民主主義国家であれば多かれ少なかれあるもので,選挙の為だけに無駄な事を行うのはまずいですが,ある程度仕方のないものです。上述のお嬢さんの「世界平和」などにしても,このお嬢さんにとっては,ある意味利益誘導なのです。しかし選挙権を18歳以上の若者に与え,就業前の若者が投票する様になれば,利益誘導の方向も違ってくるという事です。地元にこだわらず,日本全体の事を考える事こそ自身への利益誘導になるというわけです。世間でよくいわれる,道徳的な意味での「地元への利益誘導型選挙の反対」は,「そうはいっても,無くなるわけがないよ」と思ってしまうんですが,日本や世界全体を考える事こそ自分への利益になるという考え方は,「地元への利益誘導型選挙がなくなるかもしれない」と思えるものでした。
 まあ私も,老人一歩手前なんですが,若者のこんな意見を聞くと,応援したくなりますね。

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