ゾゾタウンがパルコをショールーム化
衣料品ネット販売のゾゾタウンが,パルコと組んで,パルコ店頭の商品のバーコードをスマホ上の専用アプリで撮影して,その商品をネット上で販売するというサービスをはじめたという報道がありました。ショールーミングというらしいですね。「店で下見,ネットで購入」というショッピングです。
もう9年位前になりますが,ネット書店が全盛となって普通の書店はそのショールームになると,このブログに書いた事があります。そんなサービスが衣料品について正式に始まってしまいました。
また先日,代官山の大型書店「蔦屋書店」についての記事を書きました。書店の全商品がネットで買える様になっていて,書店がショールームになっているという事を書きました。私が「現実の店はショールームになる」と言った時は,ネット書店がショールームとして現実の書店を開くという事を意味していました。まさに「蔦屋書店」のやり方だったのです。
しかし今回のゾゾタウンのやり方は,ゾゾタウン自身が店を開くのではなく,パルコという現実の商店を持っている別の企業と組んで行ったわけですね。パルコのバーコードを介してゾゾタウンで商品が売れたら,ゾゾタウンからパルコに数%の手数料が支払われるそうです。
現実商店であるパルコとしては,どうせネット商店が隆盛になるのならば,また放っておいてもネット商店のショールームになるのならば,むしろそれを取り込んでやろうという事なのでしょうか。しかし,ネット企業とは別の現実商店企業が組んでこのような商売をするというのはどうなんでしょうね。アメリカでも流行しているビジネスモデルらしいのですが,現実商店にあまりメリットは無い様な気がします。やはり現実商店のショールーム化は,ネット企業自身が現実商店を出店するという事でないと,長続きしないのではないかと思います。
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