ネットに対する外国人の開放性,無防備さと日本人の閉鎖性
昨年8月末にイギリスダートムーアへ行ってB&Bに宿泊し,帰国後もそのB&Bの方々と交流する為に,カミさんが昨年9月からfacebookを初めています。
B&Bのご家族はfacebook上でたくさんの「友達」を持っており,私もカミさんのfacebookを通してそれらイギリス人のホームページを拝見する事になります。
そんなイギリス人のホーム頁が日本のホームページと違うのは,顔写真がたくさん載っている事です。日本ではカミさんを含めて,顔が写っている写真はせいぜい「友達」までしか公開しない設定にしてあるのが普通のようですが,イギリスの方々は堂々と「公開」設定で友人達とのパーティーなどの写真を載せています。
それを見ると,ネットでの外国人の開放性,無防備さをうらやましく感じます。多分たいていの日本人も,このように解放的にネットを使ったとしても何の影響もないのでしょう。顔をネット上でさらした為になにか不利益を被っても,「運が悪かったのさ」で済ませるのかもしれません。
一方日本では,少なくとも私は,本名でホームページを開くのが原則のfacebookで,顔写真をさらすのは躊躇するし,友達関係もリアルに会った事のある人に限ってしまうでしょうね。さらに,会社の同僚や上司なども,ごくわずかの私生活を公開できる人だけを「友達」にします。どちらかというと,会社の同僚や上司に,私生活を覗かれたくない気がします。そして大部分の記事を「友達」だけが閲覧可能な様に設定するでしょう。
日本人の他人を気にする気質,気にするあまりの閉鎖性,これは村社会である農耕民族故の事なのかもしれませんが,facebookのような本名で使用するサイトは,外国の様に広がらない様な気がします。事実日本のfacebookの使用者は,欧米よりも人口比率で言って少ないらしいですね。
そもそも,特にネットをそれ程使った事のない人などは,「ネットは危険」という意識ばかり高くて,SNSなどとんでもないという人が多くいて,そもそも「閉鎖性/開放性の議論以前」という事があります。
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