爆竹によるPM2.5にびっくり
中国の春節に入った1月31日,急に北京市などのPM2.5の数値が計器での測定が不可能になる程上がりました。
以前中国に出張した時,夜ホテルに居ると,別に春節でもないのに近所で爆竹が鳴り,花火が打ち上げられる(日本では禁止されている打ち上げ花火が普通に市販されている)のを観て,結構異国での滞在を楽しんでいたのですが,中国人スタッフの話では,爆竹や花火で火事になり,かなりの厳罰に処せられる人もいるという話を聞きました。
そんな市民による爆竹や花火が深刻な大気汚染を引き起こし,日本にも影響を与える程だという事に驚きます。
PM2.5の原因は,大きな工場や発電所の大気汚染対策の不備によるものだとばかり思っていて,そんな工場や発電所が原因ならば,対策しようと思えば早急に対策できるのではないか,という甘い期待を持っていました。
しかし市民の活動でそんなことが起こるという事になると,なかなか対策大変です。政府が御しやすい大工場や発電所ではなく,市民を取り締まらなければなりません。日本の環境技術だって,工場や発電所は対策できても,市民の爆竹の煙には対応できないでしょう。そういう意味で,PM2.5の根は大変深いと言わざるを得ません。
しかし爆竹や花火で大気汚染が起こる情況というのは,一体どういうことなのでしょう。いまだに信じられません。
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