「東京」の方が,世界的には通りがいい
レギュラー番組を持っていなかった池上彰氏が,この4月からレギュラー番組に復帰しました。その番組はテレビ朝日の番組ですが,池上氏といえばテレビ東京の選挙開票番組の司会者であり,選挙番組だけは民放他局よりテレ東の視聴率が高くなる事もあります。
そんな池上氏がテレ東と組む理由の一つに,「東京」の名前が欲しいのだという話があります。紛争地帯などを取材するとき,「日本」より「東京」の方が通りがよく,取材に際して優遇されるからだそうです。
そういえば,私にも「日本」より「東京」の方が海外で通りがよかったという経験があります。
もう25年以上前の事ですが,出張でアイスランドに行ったときの事です。東京からロンドンに飛び,そこで一泊して,さらにスコットランドのグラスゴーで飛行機を乗り換えてアイスランドに向かいました。
アイスランドの首都,レイキャビクの街をブラブラしているとき,カメラのフィルムを買おうとして書店に入り,カウンターのところで売っているフィルムを買いました。そのとき店員から「外国人だね。どこから来たの?」と聞かれて,「ジャパンから」といったら,「どこにあるの?」と聞かれて,どうも「日本」を知らない様子です。「アジアだよ」といって,たった今買った富士フィルムを示して「このフィルムを作っている国だよ。それに通りの向かい側で売っている車も作っているよ」といいました。通りを挟んだ本屋の向かいには,トヨタのディーラーがあったのです。店員の反応は,「なんだ,東京から来たのか」というものでした。どうやら「日本」はわからないが「東京」なら知っている様でした。
あとでアイスランドの人に聞いたら,「ジャパン」より「トウキョウ」の方が,アイスランドではよく知られており,「トウキョウ」なら知らない人はいないだろうとの事でした。
あれから大分経つのですが,今では「ジャパン」も知られる様になったでしょうか?
(写真はGoogle StreetViewを見ていて見つけた,レイキャビクのトヨタの施設らしいです。)
| 固定リンク
コメント