パイオニアが音響・映像部門売却を検討
パイオニアが,音響・映像部門を売却する方向で検討しており,船井電機が興味を示していて,パイオニアのブランドをそのまま使って高級な音響・映像機器事業を継続する事を検討しているというニュースがありました。
私達の世代では,パイオニアといえばAV機器がまずイメージされますが,最近ではカーナビなどの自動車向け機器が収益の柱になっているらしいですね。確かにパイオニアはGPS式カーナビの開発メーカーであり,carrozzeriaのブランド名は有名です。
今回のパイオニアに限らず,民生用の量産製品というのは,もう日本メーカーでは作られなくなっていくんでしょうね。
たとえば,この3月期には好業績だったPanasonicも,従来のナショナルのイメージであるテレビや冷蔵庫やエアコンなどではなく,エネファームという燃料電池コージェネレーションシステムに代表される住宅機器や自動車用バッテリーなどで収益を得ている様で,日立・東芝・三菱のような総合電機メーカーも,民生用量産機器ではなく,発電機のようなエネルギー機器,電子デバイス,鉄道車両機器など,法人向けの商売が好調の様です。SONYもアメリカ向けの映画用機器などは好調の様ですが,任天堂と比較して一見好調に見える家庭用ゲーム機もそれ程ではなく,製品構成的にテレビなどの民生用量産機器の比率が多くて苦戦している模様です。
民生用量産機器の生産に関しては,日本メーカーの役割は終わり,韓国メーカーも終わりつつある様で,中国をはじめとする発展途上国のメーカーに生産が移ろうとしているんでしょうね。日本メーカーは,そこに先端部品や生産システムを供給するという役割になるんでしょうね。
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