川崎市の亀甲マーケット
先日も書いた横浜市三千分の一地図を眺めるのが楽しいという話ですが,昔の変わった形状の建物が現在も残っていると,そこへ行ってみたくなります。
三千分の一地形図の「矢向」編,小向の辺り,川崎駅の方から府中街道を西へたどって来て,現在も存在している東芝小向工場の前を旧府中街道が通過し,やがて新府中街道と合流する辺り,そこに8角形の建物が見えます。「亀甲マーケット」という名前が書いてあって,当時のショッピングセンターであった事,八角形の形状から「亀甲」という名前がつけられたのでああろうという事がうかがえます。まあ「亀甲紋」というのは,亀の甲羅の模様に由来し,それは八角形ではなく六角形です。醤油のキッコーマンの商標がまさにそれで,六角形の亀甲紋の中に「萬」の文字が描かれており,「亀甲萬」という会社名の由来となっています。このマーケットは八角形なので,亀甲とはいえないように思うのですが,そこのところはうるさい事は言わないでという事なんでしょう。
さて,このような今から60年も前に存在した建物,しかも「マーケット」など,現在残っているはずがないと思いつつ,Google mapを見てみると,なんと現代の地図の正にその場所に「亀甲マーケット」と書いてある。しかしながらその形状は,Google mapで見る限り亀甲とは言いがたい。でも新府中街道に面した南端の部分は,幾分八角形の面影が見られる。いったいどうなっているのだろうということで,mapを航空写真に変えてみると,なんと八角形の建物が写っています。これはまさしく往時の亀甲マーケットに違いありません。縮尺を云々しなければ,日本武道館かと見まがうばかりの風格です。しかも何だかちょっと怪しげな建物のようにも感じます。
これは行ってみなければと思ったわけですが,その前にGoogleStreetViewで見てみようということになります。
まず旧府中街道(東芝小向工場前を通る道路)側から見ると,確かに八角形であろう古ぼけた建物とその八角形に合わせて作られた山形の屋根が伺えます。今度は新府中街道から見ると・・・,こちらは八角形の建物だとは認識できません。中華料理店の看板に隠れて,山形の屋根が見えないのです。この赤い看板の右端の折れ方から,建物の角が90度ではない事がかろうじて認識できる程度です。
・・・というわけで,新府中街道に面した側は,やはり現地へ行って見なければ,どんな具合になっているのよくわかりません。そのうち行ってみます。ここへいくには,川崎駅西口北と武蔵小杉駅や溝の口駅や川崎市民プラザを結ぶ東急バスの川31,33,34系統か,川崎駅西口北と武蔵小杉駅を結ぶ川崎市営バス74系統に乗って,住宅前で降りればいいようです。
どなたか興味のある方は行ってみてください。・・・といっても,こんなローカルな記事に釣られて行く人はいないかな?
−−−<追 伸>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
・・・という記事を書いて,「どなたか興味ある方は行ってください」と言ったのですが,自分で行ってみました。
その様子は「亀甲マーケットへ行ってみました」という記事を見てください。
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