昭和30年代の地図を見て・・・
先日川崎河岸駅や市場への専用線を話題にしたときに使った横浜市三千分の一地形図ですが,この昭和30年代の古地図を眺めるのがたいへん面白いのです。しかもこの地図は,GoogleEarthと連動して,GoogleEarthの現代の航空写真に重ねることができ,その透明度を自在に操って昔の場所が現在どうなっているのかを知ることができるというのがいいですね。
そんな機能を使ってこの地図と現在の地図を重ねてみると,昔あった池や沼がずいぶん失われている事がわかります。先日書いた河童沼もそのひとつです。
おそらく稲作のための「ため池」が都市化で要らなくなって埋め立てられたという事が多いと思いますが,大きな工場内にあった大き目の池がなくなり,工場の建物になっているという場所もあるようです。
川や池などの水面の存在は子供に危険だとして,どんどん暗渠化され,また埋め立てられていったという経緯もあったように思います。その後水による潤いのなくなった街を反省して,そんな暗渠の上に人口の小川を作ったり,池を作ったりした時期もありました。
こんな昔の地図眺めていると,池や沼だけでなく建物の変遷も興味深かったりします。特に形状の変わった(と言っても地図ですから上空から見た形状に限られるのですが)建物については,それが現在もあったりすると行ってみたくなります。
それについては,また次回話しましょう。
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