たぬきケーキ
NHKの朝の情報番組あさイチ。そこで「たぬきケーキ」というのが紹介されました。かわいい狸の形をしたケーキで,チョコレートコーティングされているために,チョコレート色の狸になっています。
放送では,たしか青森の店を取材していたと思いますが,昔は日本全国に同型のケーキがあったのに,作るのに手間がかかるために,今ではだいぶ販売している店が減っているようです。
別に規格があるわけではなく,店によって個性があるらしいですね。
そんなたぬきケーキを売る店が川崎にあると聞いて,買いに行ってきました。川崎市台町のボナール洋菓子店。聞いたとおりに川崎駅前から市営バスに乗って台町という停留祖で降ります。地図で見ると駅前から東へ一直線に伸びる広い道路沿いにあり,それほどの距離ではないように見えますが,市役所の前を通り,県立図書館の前を通り,川崎球状の前を通り,川崎競輪場の前を通り,停留所にして12個目,地図で見たイメージよりも距離がありました。改めて地図を見ると,川崎駅よりも川崎大師の近くのようです。
そんな台町停留所のごく近くにボナール洋菓子店というケーキ屋さんがありました。この店から2個のたぬきケーキを含む5個のケーキを買ってきました。
さてこのたぬきケーキ,カップケーキ風の円筒形のスポンジの上にアプリコットジャムとそれを包むように白いバタークリーム。そのクリームがたぬきの形に成形され,そこにチョコレートをかけてある。
スポンジがややドライ気味なところ,バタークリームを使っているところが昔っぽい。他のケーキをみても,黄色いあんこを使ったモンブランなんて,最近珍しいのではないでしょうか。いまではモンブランといえば,たいてい薄茶色のクリーム系のモジャモジャを乗せたモンブランになっています。コーヒー味のロールケーキも,バタークリームを使ったもので,本当に久しぶりにバタークリームの風味を味わいました。
実は私は,最近のケーキの生クリームに食傷し,バタークリームのケーキを探していたのですが,ユーハイムのフランクフルタークランツくらいしか見つからなかった。それがこのバタークリームケーキを発見したわけです。
ここのケーキは,スポンジがパサパサなどという人がいるのですが,最近のケーキの変な油っぽさが無く素朴でおいしいと思います。
とにかくどれも今風の油っぽい,凝り過ぎのケーキに対するアンチテーゼで,好きな人はかなりいると思います。しかし,今普通にどこでも買えるケーキとは系統が違うように思われ,買い手を選ぶケーキ店です。まあ華やかな今風のケーキをお好みの方は,「何これ」ということになるかもしれません。
(どうも狸の目の他はチョコレート色一色のたぬきケーキは,うまく写真で撮れませんでした。食べログのボナール洋菓子店のページにかなり上手に撮れたたぬきケーキの写真が載っていますので,そちらの方を見たほうがいいかもしれません。)
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