レゴが世界首位に
日本でもおなじみのデンマークの玩具メーカー,レゴは,今年1-6月期(上半期)に11%の増収を達成して,米マテルを抜いて売上高と利益の両方で玩具メーカーの世界首位に立ったと発表しました。
私もよくレゴで遊んだし,今でもレゴショップがあるとついふらふらと入ってしまうし,世界首位になった事はご同慶の至りです。
最近のレゴショップを見ていると,昔とはレゴのコンセプトが違ってきていると感じます。昔のレゴはいろいろなサイズの四角いブロックとブロックより薄い板などの抽象的な(と言っていいのかな),または汎用的なパーツだけだった。それが今のレゴは,城の微妙な壁のカーブの部品や岩山の岩の形をした部品など,具体的な形の,その作品を作るための専用部品が多数あります。
昔は岩山を作っても,四角いブロックを積み重ねて作るので,その気になってみれば岩山に見えるだろうというものでした。しかし現在では,岩山の部品があって,それで組み立てれば誰がどう見ても岩山になる。そういう意味で,昔とはコンセプトが違ってきたように思えます。
まあどちらがいいかは一概には言えないんでしょうが,汎用ブロックで遊んできた私などは,昔のほうがイマジネーション豊かに遊べたような気がします。なにしろ,私が作った作品を私が岩山だと言ったから岩山なのであって,他人が雲だと言えば確かに雲にも見えるというしろもので,そこに「ごっこ遊び」の要素があって,想像力が刺激されるのです。
今の専用パーツ時代を突き詰めていくと,レゴもプラモデルになるしかないという感じもします。単純な形のブロックから,色々なものを作る事ができるというレゴの特徴が薄れてしまっているように感じます。
(写真は,東名高速道路富士川サービスエリアの下にある富士川楽座のレゴ展示。ギリシャのパルテノン神殿です。)
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