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2015/01/28

ギリシアで急進左派連合政権が誕生

Greece 1月25日,ギリシア議会選挙が行なわれ,急進左派連合が300議席のうち149議席を獲得,議会の過半数には2議席足りなかったので,右派「独立ギリシャ人」と連立政権を組んで,急進左派連合のチプラス党首が新首相に就任する事になりました。
 そもそも前の前の政権の人気取りの為に行なった役人を増やし,それで就業率を水増しする政策が破綻,代わった前政権下でIMF,EU,ECB(欧州中央銀行)の三者から31兆円を借りて,その条件として三者は緊縮財政をギリシアに課していました。その条件の下で財政健全化政策を行なっていたわけですが,それを180度ひっくり返そうとする政権が誕生したわけです。その公約は,「財政再建のために削減した公務員を全員復職させる」「引き下げられた最低賃金を戻す」「医療費を無料にする」「民営化した航空会社や電力会社を国営に戻す」などなど。
 三者のギリシア支援プログラムはこの2月末に終了する事になっており,現政権(というのか前政権というのか)は債務の返済期限延長や金利の減免により借金の返済を実質先延ばしにする交渉をしようとしていたのですが,急進左派連合政府の誕生によって,全く不透明になりました。
 世界各国を巻き込んで,破綻への道を進むのか,EUが仕方なく支援を続けるのか? 支援するとなると,各国はこれまで以上の金を突っ込まなければならない可能性が高い。すると今度は各国の国内が収まらなくなる・・・。
 ある意味,緊縮財政を約束して前述の3者から金を借り,金を返してもらいたければギリシャを破綻させる訳にはいかない状況を作ったところで政権を交代させて緊縮財政を止める。
 これまで支援した金を人質にして,各国に緊縮のないままさらなる支援をせざるを得ない状況を作る・・・。さすがギリシャは賢人の国だwww。
 遠いヨーロッパの話ではあるが,世界経済に与える影響は大きく,日本にもその影響が及ぼされる。注目酢べき情況ではあります。

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