クロネコメール便が3月末で廃止
ヤマト運輸は,クロネコメール便をこの3月末で廃止すると発表しました。
法律で「親書」は日本郵便の郵政事業のみが扱う事になっており,2009年7月以降に「親書」をメール便で送ってしまった顧客が書類送検または事情聴取に至った例が8件あって,「お客さまが容疑者になるリスクを放置できない」という事で廃止に踏み切ったという事です。
そもそも「親書」の法律上の定義は,「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、または事実を通知する文書」という曖昧なもので,カタログなどを送る場合も,挨拶を添えたりするともう親書になってしまうというものです。
内容によらない,重量やサイズなど外見から一目でわかる規定にする様ヤマト運輸がはたらききかけたところ,総務省は受け入れなかったそうです。
まあヤマト運輸はこれまで,消費者・利用者を味方につけて,法的,お役所的困難を克服してきた歴史があるので,今回もそれを狙っての廃止かもしれません。
小さいものをネット販売で買った時,不在でも自宅のポストに配達されるメール便は便利だったのですが,その廃止によってそれらネット販売企業の物流経費増大を招くなど,結構各方面に影響があると思います。
ヤマト運輸は宅急便に小さい荷物のランクを儲けるなど,代替えのサービスを始めるらしいですが,時代遅れの法律はなんとかしてほしいものです。
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