本屋で買える電子書籍「BooCa」
100社を超える書店や出版社,楽天やブックライブなど電子書籍販売会社が合同で,書店で電子書籍を売るサービスを始めるという報道がありました。
書店に電子書籍の販売カードを置き,買いたい書籍のカードを本屋のカウンターに持っていって代金を支払い,それで電子書籍端末やスマホに書籍を取り込む事ができるというサービスです。
このサービス,ちょっと中途半端というか,電子書籍の販売に本屋を介する必要がないじゃないとか,色々突っ込みどころはあるのですが,シニア層はネットでの購入処理が苦手という事から生まれたサービスであり,またアマゾンとは異なった方法で電子書籍を売り,アマゾンに対抗するという意味もある様です。シニア層にとって,紙と同じ感覚で電子書籍が購入できるようにして,電子書籍にシニア層を取り込むという目的もあるらしいです。
現在,活字離れが言われていますが,実際には老人の活字離れが大きく,若者はコミックを除いても若干本の購読量が増えているそうです。つまり出版の活性化には老人の本離れを防ぐ事が肝心という事です。老人の読書離れの原因の一つとして,小さい字が読みづらいという事があると言われていますが,それを解消するのが電子書籍です。電子書籍では自由に文字の大きさが設定できますからね。ところが,老人には電子書籍のネットでの購入の敷居が高いという事があるわけです。これについては,私は本当かしら?と思っているのですが(だって今の70代だって,会社にパソコンが導入されて,現役の時はメールなどネットを駆使していた人達が多いですからね),まあ公式にはそういわれています。そこで電子書籍の購入を老人に摂ってできるだけ楽にするサービスがこのサービスであるわけです。
前述の様にネット上では色々批判はあるんですが,私にとってもアリですね。
そもそも私は,ブラッと入った書店で本を気に入って,その場でKindleストアからダウンロードするというケースが結構あるので,書店で電子書籍端末にダウンロードするという事に抵抗はありませんし,書店での電子書籍購入が中途半端という感覚もありません。別にKindleにこだわっているわけではないんだし,その本屋で好きになった本は,その本屋の利益になる様な形で買いたいし,でも紙の本ではなくあくまでも電子書籍が欲しいし・・・。
本屋で電子書籍を買うというのは,案外いいかもしれません。
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