淡路島で起こった殺人事件
淡路島で起こった5人の殺害事件。犯人はすぐに逮捕されましたが,被害者やその家族に対してネット上で執拗に通常では理解できない様な「電磁波攻撃」などを指摘する中傷の投稿を繰り返していていました。犯人は引きこもりであって,父親も付近の人に「外で見かけたら110番通報して欲しい」と話していたそうです。
この事件が起こって以来,大人の引きこもり(犯人は40歳)について社会的問題としてクローズアップされています。
ただ一方,「引きこもり」が起こした殺人事件という括りでは語るべきではないという話もあります。
犯人は精神の病気であって,統合性失調症で通院していたが,それにもかかわらず措置入院などの適切な治療がなされていなかった,それは通常の精神医療を否定する一人の医師の主張に従って,適切に薬を飲んでいなかったというのです。この東洋医は精神科の専門医ではないがスピリッチュアル界では人気があり信者も多い医師だといいます。そもそも,通常の精神医療を全否定する様な極端な意見というのは,ろくな物ではありません。世の中は全否定と全肯定の2率背反という事はまずありません。両方のバランスが大事で,その片方しか考えない考え方というのは,非常に危険な考え方です。
今回の事件の犯人は,おそらく精神の病という事で無罪になるかもしれません。このような精神犯罪のとき,いつも思うのは,犯人には犯行の責任がなかったというのならば,「誰が責任を取ってくれるのか」という事です。
このような犯罪の遺族の心痛も何とかして欲しいと思います。誰かに責任をとってもらわなければなりません。
しかしこの事件に関する報道では,犯人が数十年間引きこもりでいた事,今回の被害者から誹謗中傷で訴えられたとき警察の対応として精神病治療の治療が始められた事,現在も治療中で薬が出ていた事(飲んでいたかどうかは分からない),までしか報道されていません。前述の病気の治療が適切に行なわれていなかった結果である事などは一切報道されていません。
まあその事も,私がネット上で拾った情報にすぎず,とかくネット情報は不正確かつ無責任なものですから,正しいのかどうか分かりません。少なくともマスコミは,そんなウワサを検証して正しく報道してくれなくてはならないと思います。
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