貧困と教育への投資の減少
ある雑誌の記事に,「貧困層ほど教育への投資が低下してしまうという事態が起きている。親が裕福であれば、良い学校や塾に行き、高給取りになれる。一方、教育におカネをかけられなければ、正規雇用が得られず、不安定な生活を強いられる。低所得者や失業者があふれてしまえば、物を作っても買ってもらえず、物価は下落し、経済成長の妨げになる。」と書いてありました。
これは本当でしょうか? 貧困層ほど教育への投資が少ないのは確かでしょうが,教育がないからって貧困だとは限りません。つい先日,建設現場の若者の中には,年収は1000万円を越える者も多いと書いてある記事を見かけました。もちろんそれなりの腕に職があり,それなりの資格を持っている若者です。そもそも建設現場に従事する若者は減少傾向にあり,職人も減少傾向にあって,使える若者は引っ張りだこだという事です。腕に職があり資格を持っている人を捕まえて,教育がないなどと言えるのかという事はありますが,一般的に教育があるといえば,大学教育を受けている人というイメージがあります。
貧困に陥らない為に重要なのは,教育があろうがなかろうが,いかに社会にとって必要な人材になるかということです。
その早道,便法が教育への投資ということになりますが,そんな人はたくさん居過ぎて,特にこれからの時代はそれだけでは社会に必要な人材にはなれないでしょうね。
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