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2015/04/10

宗教は危険?

 本年はオウムサリン事件から20年,またISによる後藤さん殺害など,宗教,しかもイスラム教や仏教という伝統ある宗教を騙ってとんでもない事件を起こす事件が報道などでもクローズアップされる機会が多くなりました。
 そのためネットなどでも,「宗教」の危険性が取り沙汰され,中には「全て宗教は危険だ」という人さえ現れています。
 実際,独裁政権時代には宗教が抑圧され,宗教対立や宗派対立による混乱が表面的には起こらない時代があり,その独裁のタガが外れたとたんに宗教対立で国がガタガタになるケースもありました。独裁制が崩れ,宗教への抑圧が外れて,宗教を軸に混乱や戦争が起こる時代になっているのです。
 宗教の危険性について,私にはある思い出があります。
 知人に,晩年キリスト教にはまり,教会やグループにも属さず,自分で書籍などを呼んで勉強していた者がいました。彼が亡くなった時,ご子息はキリスト教で葬式を挙げてやりたいと考え,近所の教会から牧師さんに来てもらいました。
その時の牧師さんのお説教が印象深く今も頭に残っています。「故人は教会に属さず,本などでキリスト教を学んでいたということだか,大変危険なことをやっていたと言わざるを得ない。宗教は信頼できる人に導かれなければ非常に危険だ。」というものでした。
そのときは漠然とそんな事もあるかもしれないと思っただけでしたが,最近になってこの言葉を思い出し,最近の世界の状況を見るにつけ,その言葉の重みを感じています。宗教は独学ではだめだし,導いてくれる人が信頼できる人かどうか,見分ける目を持っていないとそれに輪をかけて危険なんでしょうね。

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