戦後70年だけれど
今年は戦後70年という事で,テレビ,新聞でも戦争にまつわる記事が多いし,各地で特別展などが行われています。
それらの多くは,戦争の悲惨さを示し「その時代に戻ってはならない」というものです。確かにそのとおりで,そのような主張は行っていかなければならないのですが,あまりにもそれ一辺倒であるように感じます。つまり「戦争被害者の主張」,被害者史観とも言うべき「こんなひどいことをされた」というものです。
確かに戦争を経験した一般人は,ひどいことをされたとしか言いようがないと思います。しかし,実際はそれだけではなかったのではないでしょうか? 当時の国民として,加害者としての加害者史観というべきものが,何もないというのはどうかと思います。たまにそういうものが出てきたと思ったら,とんでもないでっち上げの吉田証言に基づいた慰安婦問題だったりします。
昭和史の本などを読んでみると,戦争のときに日本の犯した過ちについて記載されていたりするのですが,あまり人口に膾炙しているとはいえません。
また旧海軍のOBは,毎年集まって戦争の反省をおおなっていたという事もあったようですが,そんな話が広く広まることもありません。
戦争を生きた当事者ならば,被害者として戦争を語るだけでなく,加害者として語ることも必要だと思います。
さらにそれは,日本人だけでなく,戦勝国の人々も,加害者としての事実も語るべきだと思います。
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