新旧地図で見る,産業道路駅付近の海岸電気軌道址
さて,一昨日,昨日と記事をアップした海岸電気軌道の京急産業道路駅付近の廃線址。先日川崎市立中原図書館へ行って,海岸電軌があった頃の地図を見て来ました。
その時の地図が左に示す最初のものです。一方,現在のグーグルマップが2番目の地図。それぞれの地図のA,B,C表記場所が対応する位置です(地図をクリックすれば拡大します)。
この2枚の地図を見ると,産業道路が付け替えられているのが分かります。古い地図では南の方から斜めにまっすぐ北上している産業道路ですが,現在の地図では途中から真北に曲がっています。よく見ると,斜めまっすぐなかつての産業道路も,細い路地となって残っているのが分かります。多分この幅員がかつての産業道路の広さだったのでしょうね。
さて,次の写真はB地点で道路越しに北から南を見た所です。この奥辺りに「出来野」電車停留所があったと思われます。しかし現在の地図と古い地図を見比べていると,現在では産業道路がとてつもなく広く拡幅されているので,「出来野」電停は産業道路に取り込まれてしまったのではないかとも思います。なお,ここら辺には現在のバスの「出来野」バス停があります。
次の写真はC地点。南から北へ向って撮影しています。「宇佐見」のガソリンスタンドがありますが,その左側が現在の産業道路,右側がかつての産業道路で,この分岐点の手前から現在の道路は真北に方向を変えていますが,かつてはまっすぐ右の道に続いていたんですね。
最後の写真は軌道が産業道路に合流する所です。・・・とはいえ,おそらくかつての産業道路はもっとずっと狭く,この辺りが「出来野」電停ではなかったかと思う場所です。右側の「作業用品専門店」が,左側の産業道路にたいして非常に微妙な角度であるのが,なんだか怪しげです。旧軌道に沿っているのではないかと思ってしまいます。もちろん当時はこの建物は無かったと思いますが,土地所有の関係でこんな方向に現在の建物が建っているという事もありますからね。
・・・という事で,新旧の地図を参照してから出かけていった,産業道路駅付近のルポでした。
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