新国立競技場,白紙に
7月17日,安倍首相は2020年の東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の建設計画について「白紙に戻し,ゼロベースで計画を見直す」と表明しました。
当初1300億円の計画でスタートした新国立競技場は,イギリスを本拠地として活躍するイラン人建築家,ザハ・ハディド氏の計画案を忠実に再現した場合,3000億円を超える費用がかかる事が分かり,それを削って2520億円で建設する事を決定したばかりだと思ったら,一転,白紙に戻しコンペからやり直す可能性さえ出て来た訳です。
ここで白紙に戻してもギリギリオリンピック開催には間に合うという事が数日前に分かり,今回の決断に至ったらしいですね。
私としては,二本のキールアーチを使い,巨大な橋に天井をかけた構造のあの競技場が見たいとは思うものの,1000万円をはるかに下回る価格で完成したロンドンオリンピックの競技場を見ると,はやり高すぎる(2520億円でも)と思わざるを得ませんでした。
今回の予算も,1800億〜2000億円を想定しているようで,やはり割高感は否めませんが,まあ白紙に戻ったのはよしとしましょう。
これまで,「高すぎる」と批判していた人たちが,いざ首相が決断すると,今度は「人気取り」だの「日和見」だのと言っているのは,ちょっと滑稽です。いい決断は何はともあれよかったと言わなければなりません。まあ,安保法案のおかげで支持率が落ちた内閣の人気取りの様に見える事は確かですけれどもね。
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