不倫出会い系サイトから個人情報流出
ネット上で,ちょっと面白い事件が起こりました。
カナダに拠点を置く不倫出会いサイト「Ashley Madison」がハッキング被害に遭って,会員の個人情報が流出して脅迫事件も起こり(個人情報が公開されたのに,脅迫も何も無いだろうと思うのだが),自殺者なども出て(これはありうる),社会問題化していましたが,一方では流出した情報からさまざまな分析が行われているそうです。
その分析で明らかになったことは,なんと「Ashley Madison」には女性会員はほとんどいなかったという事です。
元来「Ashley Madison」は,約3100万人の男性会員と約500万人の女性会員がいると発表されていました。ところが女性会員はいたとしてもほんの数千人で,大多数の女性は運営会社内で作られたとみられるテストアカウントだったそうです。デジタル関係の記事を載せるニュースサイト「ギズモード」は,「Ashley Madisonは,数千万人の男性たちが実在しない女性のためにメールを書き,チャットをし,金を費やすだけの場所にすぎなかった」と伝えています。
まあこのようなものは昔からありましたね。電話を使うテレクラは男性が女性の声色を出して行っているケースもあり,出会い系サイトも女性はアルバイトのサクラが半数以上だったりします。Ashley Madisonはそんなサービスの不倫版,ネット版だったわけです。メールを出すと女性からメールが帰ってくるサービスがありますが,それはコンピュータが女性に扮して,適当な文章を選んでいるだけです。まあそんなものだったわけですね。新しいサービスを装っていても,やっている事は昔から同じ。
そもそもネット上のデータ流出は不可避だと思わなければなりません。このような秘密性の高い個人情報をネットに委ねるという事は考えられず,このサイトの利用者の脇の甘さ,またこんなサイトが成り立っていたという事自体が,脇の甘い人が多いという事を物語っています。
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