品揃えの豊富さはよいか?
最近あるサイトで,「品揃えの豊富さはよいか?」という記事を読みました。
その記事では,品揃えの豊富さは,かならずしも商売的に良いわけではないという事を言っていました。「顧客の立場からすれば,気にいった商品を見つけられる可能性の高い,品ぞろえの良い店に行きたくなる」が,顧客のあらゆる要求に応えられる品ぞろえをしておけば商売繁盛に繋がるかというと,そうとは限らないというわけです。顧客は品揃えの豊富さだけを求めているわけではなく,「欲しくなるような商品そのものがそこにある」ということも重要」だという事です。
これはその通りでしょうね。品数だけ多くても,欲しい商品がなければ,何もないと同じ事です。セブンイレブンのように,死に筋商品の排除や顧客のニーズに合う様にスピーディな品ぞろえの変更の努力が必要というわけです。
一方,あまり品揃えが良すぎると,客はかえって困ってしまうという事もあります。
先日からこのブログで紹介していた,北海道旅行のホテルのブッフェなどもその例です。一日目のホテルの夕食ブッフェは,とにかく品数が多く,とても全種類たべきれない。どれを選び,どれを捨てるか,近年あれほど選択に迷った事はありません。なにしろそのホテルに泊まるのはその日1日だけ,翌日は別のホテルに宿泊します。そのホテルでの夕食も一日限り。その豊富なブッフェもその日限り,食べきれなかったものは明日食べようというわけには行きません。まあそんな選択も,楽しい悩みではありました。食べられなくても,その豊富な食べ物をみて,幸せな気分にはなりました。
品揃えの豊富さは,そんな効果もありますね。
(写真は,夕食ブッフェが豊富な品揃えだった一日目の阿寒湖畔のホテル。)
| 固定リンク
コメント