ダイソンの掃除機について
ダイソンの掃除機の吸引力が弱いという話がネットを流れていました。
これは使っている方は実感している方が多いようで,知り合いの主婦も,「うるさいだけでよくすわないのよ」とおっしゃっていました。「三菱の普通のに買いかえたから,ダイソンいらないんだけれど,お宅でいらない?」と,ウチのカミさんにメールも届きました。
この記事によると,確かにデータ的にも,ヘッドを外した場合の吸引力は他の掃除機よりも大分小さいようですね。そもそもサイクロン方式は,昔からアイデアはあったのだが,吸引力が小さすぎてどのメーカーも採用していなかったという事のようです。別のニュースソースでは,実際イギリスのダイソンとは別のメーカーがサイクロン方式の特許を取り,しかし使用していなかった技術だという話もあります。またサイクロン方式は効率が悪く,モーターも一般の掃除機よりも出力の大きいものを使わなければならないので電気代がかかるとか,紙のゴミパックを使用していないので,捨てるときに細かいホコリが舞い上がり,アレルギーの人はゴミを捨てる時にマスクの使用が推奨されていたり,紙パックを使用しないために頻繁な清掃・水洗いを要求されていたりと,不便な点もあるようです。
ダイソン掃除機の新規性は,床とヘッドの隙間を小さくしたという事にあるらしく,ヘッドを装着しての吸引力は,他社のものと遜色ないらしいですね。それに吸引力が弱まらないというのは確かにそのとおりとの事です。
床とヘッドの隙間が吸引力に相当影響するのならば,欧米のフローリングや絨毯には強いかもしれませんが,山形のデコボコが連続する日本の畳は苦手だと思います。だから主婦の方から,吸引力が弱くて・・・という感想が出てくるのでしょう。
まあダイソンは,CMで何も嘘を言っていないわけですが,あの羽根のない扇風機が,30年以上前の東芝の特許技術であった事を合わせて考えると,ダイソンというメーカーの性格が分かりますね。マーケティングのうまさはすごいですが,一方ではCMのイメージとは違うという感想を持つ方も多いようで,マーケティングに頼り一見さんを増やすだけという危険性もあるように思います。嘘は言っていないんですがね・・・・・。
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