中国での商売の低迷
昨日のニュースで,第一中央汽船という中堅東証1部上場海運会社が,9月29日,民事再生法の適用を申請したという記事がありました。
申請時の負債総額は1200億円程度にのぼり,簿外債務も入れると2000億円程度に膨らむ見込みだという事です。
石炭や鉄鉱石などを運ぶばら積み船に特化した海運会社だったという事ですが,そもそも借りた船の用船料が資源を運んで得られる運賃を上回る逆ざやが続いていたところが,昨今の中国景気の減速を受けて自力再建を断念したようです。中国の資源需要拡大を背景に運航隻数を増やしてきたという背景があったようですね。
最近世間を騒がせているVWも,中国での販売を重視し,それがこれまでは同社の強みになっていたのですが,昨今はそれが逆に作用し,苦しい業績となりつつあるようです。逆に中国に力を入れていなかったトヨタなどには,中国低迷の影響は少ないとの事です。
中国頼みに商売をしてきた会社は,ここに来て苦しくなっているようですね。そんな時代になってしまいました。
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