アガサ・クリスティーの「秘密機関」,同じ文庫本の値段がすごい事に・・・
11月13日の記事で,アガサ・クリスティーの「秘密機関」を紹介しました。
その記事に貼ってあるアマゾンへのリンクに本の値段が書いてありますが,なんと9850円という法外な価格になっています。アマゾン書店のサイトに飛んでいただくと分かりますが,最安値の古本が9850円,高いものでは16151円もするのです(11月13日現在)。これはマーケットプレースの商品で,アマゾン書店のサイトに店を出している古本屋さんが扱っているものです。
一方,アマゾン書店にはもう一種類,994円の「秘密機関」があります。こちらが新刊で,アマゾン自身が扱っているものです。
どちらも早川書房のクリスティー文庫の一作。しかしよく見ると,翻訳者が違うのです。新刊は2011年発行で嵯峨静江訳,古本は2003年発行で田村隆一訳。さらにカバーの絵に違いがあります。古本の方は,他のクリスティー文庫と同様,いかにもイギリスといった感じの写真のような構成。一方,新刊の方は和田誠のおなじみのタッチの絵を使っています。
2003年版は絶版になっており,この値段がついているわけですね。2011年版での改訳は,クリスティー生誕120年記念として新訳版をつくったという事のようです。私が読んだのはKindle版ですから,嵯峨静江訳の2011年版という事になります。
(この記事の写真が,2011年の改訳版,994円の方。11月13日の記事の写真が,その10倍近い価格の2003年版の方。どちらもアマゾン書店のサイトより拝借しました。)
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