ニキ・ド・サンファル展
乃木坂の新国立美術館で「ニキ・ド・サンファル展」を見てきました。
ニキ・ド・サンファルはパリ生まれのフランス人とアメリカ人のハーフ女性。一時期ライフルで絵の具を打ち出す手法で有名になった芸術家です。その後立体的な作品を製作する様になり71歳で没しました。極彩色の派手な作品は,見ていても楽しくセクシーです。
今回の展示品の多くは,Yoko増田静江さんという日本人女性が持っている作品が多かったのですが,この方は女性実業家で,ニキの作品に触れてそのとりこになり,ニキ作品の世界的なコレクターになった方です。フランス人のニキが,「マスダ」や「シズエ」という自信の名前を発音しにくいからと,自らYokoという愛称を使っていました。那須にニキの作品を集めた美術館を開き,それは世界唯一のニキの美術館でした。増田さんが亡くなって,2011年8月末に美術館は閉館されましたが,現在ではネットでの作品の紹介などが行われています。
実は私は,ニキの事は名前だけしか知らなかったのです。ニキについて私と同程度しか知らなかったある若い女性の知人が友人から招待券をもらい,この展覧会を見て,かなり面白かったからご覧になったらという事で,彼女から招待券をいただき,今回の新国立美術館行きとなったのです。
そんなニキ作品中に「靴の銃撃」という作品がありました。銀色のオブジェに赤い絵の具を打ち出した作品で,大型のものもある作品群の中では小品にぞくするのだとおもいますが,銀と赤の色彩がウルトラマンを連想してしまいました。べつに形状的にウルトラマンを創造させるわけではないのですが,銀色と赤があればウルトラマンになってしまいます。
なかなか楽しめる展覧会でした。
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