« 三菱東京UFJ銀行が,独自の仮想通貨「MUFGコイン」を開発中 | トップページ | 少年法の事 »

2016/02/05

川崎中一殺害事件の裁判が結審

Tamagawa_kawagishi 約1年前,2015年2月20日に犯行が行われた川崎中一殺害事件。2月2日から3日間の予定で主犯の被告少年の裁判員裁判が行われました。犯行当時18歳だった主犯の被告少年は,犯行を認めています。
 この少年の供述について,速記録のような形で,詳細な記事が神奈川新聞に載っています。
 各社の報道の中で,裁判の被告の供述動機がまだあやふやという報道がありますが,被告の少年にとって,それが正直なところだろうと思います。自分でも何故あのような犯行に及んだのかあやふや。それがしっかり認識できていれば,このような事件は起こさなかったと思います。10代の気持ちのもやもやと爆発は,この世代の特徴といえるでしょう。
 家庭でのしつけが暴力になっていて,言葉での反論や言葉での叱責,争いの場,イライラした時にコミュニケーションでそれを解決する習慣のない家庭。そのために,自身に問題が降りかかったとき,コミュニケーションでは解決できず,暴力でしか解決できない。その生い立ちに同情すべき点はあります。母親が外国人である事から,いじめも受けていた経験もあるようです。
 しかしあまりにも凄惨で容赦ない犯罪です。被害者少年の40カ所以上にのぼるナイフの傷。そのうち30カ所以上が首に集中。首を傷つけ,冷たい2月の川で泳がせ,さらに首を傷つけさらに泳がせる容赦のなさ。殺意があったのか無かったのか,犯人自身でも分からないようですが,首に30カ所以上の傷をつける時点で,深層心理としては殺意があったと言えるように感じます。既に首を傷つけられた被害者の少年が2度目に川を泳いで戻ってきて,さらに首を傷つけ,動かなくなって「死んだ」と思ったとき,仲間の少年に被害者を川の方に持っていくように指示,被害者は足で転がされて半分体が水に使った状態で放置されました。しかし翌朝死体として見つかった被害者少年は,川から23mはなれた陸地側で見つかっています。被害者の裸の体に擦過傷がある事から,川に浸かって放置されたとき未だ息があって,自分で這って内陸側へ移動したのだろうと考えられています。実際,仲間の少年から「未だ息がある」と告げられているにもかかわらず,現場から立ち去り,事件をなかった事にしたいために放置したのです。
 4日の最終日,被害者少年の父親が意見陳述を行ないました。被告少年はこの殺害事件の前にも,鉄パイプで他人を殴り,鑑別所へいって保護観察になっています。そして被害者少年を,集合に遅れたという理由で,横浜市で痣ができる程ひどく殴っています。その時の怪我は全治2週間ダッタそうです。それに対して,被害者少年の父親は,鑑別所へ行って反省したはず,横浜で殴った時も「もうやらない」いっている,今回も「反省しています」と言っているが,それは守られるのか?と疑問を呈しています。
 被告少年が10代のモヤモヤを上手く処理できなかった代償は非常に大きい。いってみれば「若気の至り」という事でしょうが,その「若気」が抜けるまでは,刑務所で勤め上げるべきだと思います。今回検察側は,10年〜15年の不定期刑を求刑しました。出所は29歳から34歳という事になります。私は「若気」が抜けるまで,40歳くらいまでは,刑務所で勤めるべきだと思っています。ちなみに,弁護側は最終弁論で,5年以上10年以下が相当と述べています。検察側が求刑した10年〜15年の不定期刑というのは,少年法上の上限だという事です。
 実際のところ,加害者少年にとって,刑務所の中に居るより外に出てきた方がつらい日々が待っている様に思います。
 それにしても,被告少年の親の責任というのは問えないものでしょうか? 少年が逮捕される前は,犯行時刻には自宅に居たと嘘をつき,今年に入ってからは「静かに暮らさせてくれ」といい,今回の裁判で被害者少年の両親の代理人から,弁済が行なわれていない事を指摘されると,自分の生活を優先している事を述べている。何か他人事のように感じてしまいます。加害者少年に暴力をふるい,コミュニケーションでの対応をし難い家庭を作った責任もあります。加害者少年の親の責任は大きいと言わざるを得ません。
 この事件の加害者少年に対する判決が出るのは,3月10日になる様です。裁判員はどのような裁定をくだすのでしょうか?
 3月初めには,加害者少年3人のうちの他の1人の裁判があります。最後の1人の裁判スケジュールは決まっていません。

|

« 三菱東京UFJ銀行が,独自の仮想通貨「MUFGコイン」を開発中 | トップページ | 少年法の事 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 川崎中一殺害事件の裁判が結審:

« 三菱東京UFJ銀行が,独自の仮想通貨「MUFGコイン」を開発中 | トップページ | 少年法の事 »