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2016/02/20

南武線の羽田空港乗り入れ

Haneda_2

 以前このブログで,南武線浜川崎支線に小田栄駅という新駅が建設中である事を書きました。
 この時の記事では,次のように書きました。

そもそも南武線本線ならばともかく,浜川崎支線というのは本線の尻手駅と浜川崎駅間4.1kmを二両編成の電車が往復する線区で,最寄りの中核駅である川崎駅に乗換無しに行く事もできません。川崎駅に行くには,尻手駅で本線に乗り換えるか,八丁畷駅で京急本線に乗り換える必要があります。しかも電車は1時間に1〜2本,ラッシュ時で3〜4本という少なさ。さらにしかも,新駅の場所には臨港バス小田踏切停留所があり,日中でも1時間に8本,ラッシュ時には16本の川崎駅行きバスが出ているのです。
実際のところ,なぜここに駅を作ろうと思ったのか,きわめて疑問です。

 現在を見る限り,正にその通りなのですが,実は将来的には,この駅にもっとたくさん電車がやってくる可能性があるようです。
 南武線を浜川崎支線経由で羽田空港につなげようという計画です。現在,浜川崎支線の浜川崎から北は,貨物専用線として東海道貨物線につながっています。というより,浜川崎支線は,八丁畷駅から浜川崎駅までの間,東海道貨物線と並行しているのです。東海道貨物線は川崎貨物駅から先はトンネルで地下にもぐり,多摩川を地下で越えて羽田空港の近く,まさに京急と東京モノレールの天空橋駅付近を通ります。すでに海老取川の東側,空港島に至っているのです。だから,天空橋あたりから京急線に並行して羽田空港まで地下新線を作れば,南武線が羽田空港に乗り入れることができるのです。
 南武線が乗り入れて,立川をはじめとする東京都の多摩地区や横に細長い南武沿線の川崎市民が便利になるだけかと思うとさにあらず,南武線は,京王線,小田急線,田園都市線,東横線,横須賀線など,東京西部の多くの鉄道と交差しており,その沿線住民の羽田空港への足として使えるだろうという事になります。
 現在この沿線地区から羽田空港へは,リムジンバスで行くというのが通常でしょう。しかし私も経験していますが,バスの時間は道路の混雑に左右され,飛行機に乗り遅れないようにかなり時間的余裕を持ってバスを選ばなければならず,結局広島あたりへなら新幹線で行こうかという事になってしまいます。鉄道の定時制と鉄道ならバスに比べて到達時間が短いことは,かなりメリットになります。
 この計画が具体化したら,小田栄駅にもたくさん列車がやってくることでしょう。ただし,急行などができて通過してしまうことも大いに考えられます。なにしろ目的地は羽田空港なのですからね。

(写真は,川崎側から見た羽田空港。手前の水面は多摩川河口。)

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