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2016/02/18

川崎市の介護施設での転落殺人事件

Building 2014年11月から12月にかけて,川崎市の介護付き老人ホームで連続して3件起こった入所者転落死事件は,老人ホームの23歳の元職員が逮捕されていました。被疑者ははじめは犯行を否認していましたが,ここへきて自供を始めています。
 犯行の動機としては,入所者の言動に腹が立ったとか,職場でも気に食わないことがあったとか,ストレスを溜めていた事が伺われます。
 介護に伴うストレスというのは,やはり親を介護しているカミさんの複数の知人から聞いています。親でさえストレスが溜まるのだから他人ではなおさら・・・と見るのか,他人だから,仕事だからストレスはたまらないだろうと見るのか・・・。
 様々な事例があるものの,私は本来後者であると思っています。しかし今回の事件は,介護のプロの犯行。仕事として介護していた者の犯行。
 これは青少年のいじめに通じる事例のように思います。思春期の気持ちの不安定さ,モヤモヤ感は普通です。それが23歳にもなって,被疑者はまだそれを引きずっているように思われます。おそらく介護には向いていなかったのでしょう。むしろ人ではなく,機械を相手にする職業に就くべきだったように思います。
 十分な報酬が得られないといわれる介護の仕事。このような「人」を相手にする職業こそ,十分な手当てが必要なのだと思います。このような十分に賃金が支払われない職業に光を当てる意味合いも持っているベーシックインカム。その出番かもしれません。

(写真はグーグルストリートビューより。多分この建物が問題の介護施設だと思います。)

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