はやみねかおる「大中小探偵クラブ ―神の目をもつ名探偵、誕生!―」
はやみねかおるの小学生むけ推理小説は,これまでにも夢水清志郎シリーズは虹北恭助シリーズを紹介しましたが,新シリーズ,大中小学校シリーズを紹介します。
大中小学校というのは,大中という名の小学校という意味と,主人公の三人,何事にも大雑把で適当で大柄な大山昇と,細かい事が気になってしょうがない小柄な佐々井彩矢と,普通の女子,真中杏奈の三人を指しています。
彼ら3人の小学6年生が,昔軍の研究所だったという小学校の謎を解きます。人魂が現れた謎,学校内にある祠に収められていた丼の謎,図書館に昔からある本の謎・・・・・。研究所時代の秘密兵器にまつわる謎を解く3人。主に考えるのは佐々井彩矢ですが,大雑把な大山昇も肝心なところでは大雑把なインスピレーションで事件解決に役立ちます。
最後に顧問の先生も決まって,3人による探偵クラブを発足させるところで終わり,次の作品「鬼腕村の殺ミイラ事件」に続きます。
小学生向けですが本格推理小説の香りがするジュブナイルで,現実的ではないだけ推理小説好きを微笑ませる趣向にあふれています。
夢水清志郎シリーズも,主人公のみを引きついで第2シーズンが始まりました。まだまだお楽しみは続きます。
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