日本のゴーストタウン化
ネット上に「ゴーストタウン化!? 日本都市の空き家が社会問題に」という記事が載っていました。経済が上向いて,新築着工が現在の90万個から120万戸ペースに上昇すれば,2040年には全国の空き家率は43%,60万戸ペースに激減したとしても36%になるそうです。
この記事自体は,結局「価値が下落するのが既定路線である住宅を,はたして買ってもいいものだろうか。」という話になっていくもので,あまり根本手金どうしたらいいという記事ではありません。
この記事でも指摘しているように,空き家になった家なり部屋なりに以前入居していた人は,いまもどこかで暮らしているわけで,ゴーストタウンは要するに需要に対して供給が多すぎるにすぎません。
ゴーストタウン物件は,需要に対して価格が高すぎるとか,不便だとか,古くなったとか,いってみればなんらかの瑕疵物件で,住む魅力がなくなっているのです。
需要以上に供給し,または新規物件を大量に供給し続けて既存の物件を陳腐化させる。不動産業界自身が自分の首を絞めています。一見そうは見えないが,中国地方政府のゴーストマンション大量供給と同じことをしているわけです。
むしろ新築時に各マンションの破壊義務者を設定し,人気のなくなったゴーストマンションを更地にしないと新規物件開発を認めないなど,魅力のなくなった物件を壊す社会的なシステムを考えるべきです。
| 固定リンク
コメント